罹病家畜の病態解明と発病監視技術の開発

罹病家畜の病態解明と発病監視技術の開発

課題番号2012020402
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題(7) 家畜重要疾病、人獣共通感染症等の防除のための技術の開発
大課題家畜の病態解明と先端技術を利用した新たな疾病防除技術の開発
中課題罹病家畜の病態解明と発病監視技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(7) 家畜重要疾病、人獣共通感染症等の防除のための技術の開発
摘要罹患家畜の病態解明の研究に関しては、a)公共牧場導入牛を用いて、肺炎診断指標として検討してきた肺サーファクタント蛋白質A、ハプトグロビン及びI型インターフェロンによって誘導される抗ウイルス性遺伝子について、入牧時からの変動を継続的に測定し、呼吸器病発生との関連について検討し、その有用性を示した。b)ウルソデオキシコール酸(UDCA)の投与がエンドトキシン(LPS)血症牛に及ぼす影響について検討し、実験的LPS血症牛の作出にはLPS 5μg/kg BW静脈投与が適当であること、UDCA(5mg/kg BW 静脈投与)は血中LPSの除去効果があることを確認した。c)細菌の鞭毛を認識する受容体である豚TLR5の一塩基多型(CC型、TT型、CT型)の測定法を開発し、豚のサルモネラ感染試験ではTT型の感染感受性及びCT型の感染抵抗性を認めた。d)豚の急性ストレス指標として有用である豚IL-18のプロモーター領域の多様性解析を行い、18か所の一塩基多型(SNP)を見出した。また、得られた18個のSNPについてハプロタイプの推定を行い、10種類のハプロタイプの存在を予測した。e)牛酸化ストレス指標として、ヒドロペルオキシドを測定するd-ROMsテストについて検討した結果、乳牛の測定値はヒトの値より低いこと、乳牛では分娩後に高い値を示すこと、疾病牛の推移は健康牛に対して増加・変動が大きくなる傾向を認めた。f)試作した牛用体温センサを、ウイルス実験感染牛に装着したところ、サーミスターセンサは4週間以上安定してデータを採取できるが、赤外線センサは1週間程度しか採取できないことがわかった。両センサとも直腸温度との間に高い相関を認めた。g)牛ルーメンセンサについては、牛のルーメン内に1か月以上の持続的な留置が可能なセンサ端末を試作し、ルーメン内温度とルーメン液の流動性(加速度)データを連続的に受信できることを確認した。h)牛膣内電気抵抗(VER)センサについては、VER値が排卵の約22時間前に最低となることから、VERの変動から排卵時間を予察できる可能性を見出した。VER最低値と判定後10.5〜18.5時間後に人工授精を行ったところ50%の受胎に成功した。i)乳牛の周産期疾病(特に脂質代謝異常)を改善する添加物としてのカルニチンの有用性を、初代培養牛肝細胞を用いて検討し、カルニチン及びその前駆体には脂肪酸酸化促進効果、脂肪蓄積抑制効果があることを示した。
研究分担宮本亨
協力分担関係農業生物資源研究所
明治飼糧
東京農工大学
産業技術総合研究所
東京理科大学
DSファーマアニマルヘルス(株)
栃木県
(株)機能性ペプチド研究所
予算区分技会交付金研究 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託プロ[家畜ゲノム] 委託プロ[気候変動対策プロ] 文科省[科研費] その他
業績(1)Allele-specific primer PCR polymerase chain reaction for a single nucleotide polymorphism (C1205T) of swine Toll-like receptor 5 and comparison of the allelic frequency among several pig breeds in Japan and the Czech Republic.

(2)Development of allele-specific primer PCR for a swine TLR2 SNP and comparison of the frequency among several pig breeds of Japan and the Czech Republic.
(3)ヘモグロビン結合アッセイの改良及び乳牛の分娩後における牛ハプトグロビン濃度推移
(4)Toll-like receptor 4 polymorphism impairing lipopolysaccharide signaling in Sus scrofa, and its restricted distribution among Japanese wild boar populations.
(5)Neurofibrillary Tangles and the Deposition of a Beta Amyloid Peptide with a Novel N-Terminal Epitope in the Brains of Wild Tsushima Leopard Cats
(6)Reproductive hormone profiles in sows on estrus synchronization using estradiol dipropionate and prostaglandin F2α-analogue and the reproductive performance in female pigs on commercial farms.
(7)ルーメン液の凍結保存及び保存器具の滅菌状態がリポ多糖体濃度に及ぼす影響
(8)Genomic survey of polymorphisms in pattern recognition receptors and their possible relationship to infections in pigs.
(9)Occurrence of cerebrocortical necrosis in a goat in Okinawa prefecture, Japan
(10)Complete genome sequences of bovine parainfluenza virus type 3 BN-1 and BN-CE vaccine strains
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203389
収録データベース研究課題データベース

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