農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発

農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発

課題番号2012020410
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題(8) 食品の安全性向上及び消費者の信頼確保のための技術の開発
大課題農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発
中課題農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(8) 食品の安全性向上及び消費者の信頼確保のための技術の開発
摘要野菜等の資材施用法等による実用的なカドミウム吸収抑制技術に関しては、a)11種類の無機質資材をグライ低地土と黒ボク土に施用したコマツナのポット栽培試験から、アパタイト系及び酸化鉄系資材による可食部カドミウム濃度の低減効果は、平成23年度と同様に認められ、特にアパタイト系資材はアルカリ資材との併用で低減効果が高まる可能性を明らかにした。b)ホウレンソウ「パレード」のポット栽培試験から、アカマツ、スギ、クスノキ樹皮を原料とした資材は、カドミウム吸収を抑制し、有機二価鉄資材は、カドミウム吸収抑制と高pH条件での生育を促進することを見出した。また、タンニン酸と消石灰の混合施用は、ホウレンソウ3品種(「次郎丸」、「おかめ」、「ソロモン」)のカドミウム吸収を抑制する傾向を認めた。c)有機質資材施用2年目の現地圃場におけるダイズの子実カドミウム濃度は、施用1年目と同様に、目標pH6.2の発酵鶏ふん区で低かった。牛ふん堆肥区と発酵豚ぷん区の深さ0〜20cmの交換性カドミウム濃度は、発酵鶏ふん区と同等程度であったが、子実カドミウム濃度は、発酵鶏ふん区より高まる傾向を認めた。また、牛ふん堆肥1t区と2t区の子実カドミウム濃度に差は認められなかった。d)畑転換2年目の現地圃場(深さ20cmまでの平均土壌カドミウム濃度1.4mg/kg程度)において、全面施用の苦土石灰量の38%又は50%をうね内に部分施用してダイズを栽培すると、収量及び子実カドミウム濃度は全面施用と同等程度となったが、苦土石灰量50%の場合、38%と比べて土壌pHが高く推移するため、子実カドミウム濃度が低減しやすいことを明らかにした。e)ホウレンソウのポット栽培試験において、夏作では、地温の低い区ほど葉身・葉柄とも可食部カドミウム濃度が低下したが、地下部での差は明確でなかった。冬作では、収穫前の寒締めによって可食部カドミウム濃度が低下したが、生育期間が長くなると低下割合が小さくなることを明らかにした。f)ホウレンソウの栽培枠試験におけるセル成型苗移植栽培と炭カル施用の組み合わせによる可食部のカドミウム濃度抑制効果は認められなかったが、直播栽培と比べて移植栽培で可食部カドミウム濃度が低い傾向を認めた。また、透明アクリル製根箱を用いたセル成型苗移植栽培により、オクラとエダマメの根系分布が影響を受け、下層部の根の割合が減少する傾向にあることを示した。
ダイズのカドミウム濃度を低減できる技術体系に関しては、畑転換2年目の現地圃場において、苦土石灰無施用(pH5.6)の場合、カドミウム低吸収性の1品種及び2系統の子実カドミウム濃度は、東北の作付面積上位の品種(カドミウム吸収性が中程度)と比べて3〜4割低く、苦土石灰の部分施用により土壌pHを6.5程度に上げれば、そのうち1系統の子実カドミウム濃度は、その5割程度に低減できた。
研究分担三浦憲蔵
予算区分技会交付金研究 委託プロ[水田プロ] 委託プロ[リスク低減プロ]
業績(1)Bland-Altman分析による土壌pHを考慮した野菜可食部カドミウム濃度予測のための土壌抽出法の検証
(2)Reducing Nitrate Accumulation of Different Vegetables by Controlled-Release Fertilizer and Chloride Application
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203397
収録データベース研究課題データベース

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