畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発

畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発

課題番号2012020417
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題(1) 地球温暖化に対応した農業技術の開発
大課題畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発
中課題畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発
大項目地球規模の課題に対応した研究開発
中項目(1) 地球温暖化に対応した農業技術の開発
摘要高温環境の家畜生産に対する影響に関しては、a)黒毛和種生体及びと畜場から採取した乳用牛の子宮について頸管電気伝導度値を測定し、夏季暑熱期においては発情期の頸管電気伝導度値の低下が、不明瞭になることを明らかにした。b)肥育豚の摂食調節に関与する血中ホルモンには高温環境の影響がなく、一方、視床下部中ヒスタミン濃度が暑熱区の豚で常温区の約2倍に増加することを見出した。ヒスタミンの増加は、ヒスタミン受容体拮抗薬の投与試験から、摂食量と体温調節に関与していることがわかった。
精密栄養管理による反すう家畜からのメタン排出の抑制技術に関しては、カシューナッツ殻液(CNSL)の給与によるメタン(CH4)産生削減と産乳性(乳量、乳質)への影響解明に関しては、泌乳後期のホルスタイン種乳牛を用い、CNSLを22%含有する製剤(CNSL製剤)を乾物給与量1kg当たり1.0%添加(中濃度区)あるいは1.39%添加(高濃度区)により、生産性に影響なく、CH4産生が中濃度区で6.5%、高濃度区で10.1%抑制できることを明らかにした。
家畜排せつ物管理起源の温室効果ガス(GHG)制御に関しては、a)放牧地におけるふん排出行動の検出システムの開発では、牛の尾に装着した加速度センサの記録からふん排出時間の検出を可能とした。GPSデータと併せて作成した放牧地内ふん分布図から、滞在時間と相関してふんが排出されていること等を明らかにした。b) 温室効果ガス発生抑制型の汚水浄化リアクターの開発では、炭素繊維リアクターでは処理水中の硝酸塩及び亜硝酸塩の蓄積が少なく脱窒が良好に進行しており、活性汚泥処理と比較して、この脱窒進行の差異が、炭素繊維リアクターの一酸化二窒素発生が少ない根拠であることを示した。c)乳用牛飼料蛋白質の第一胃分解性を制御した栄養管理による窒素排出検証では、給与飼料中のCP(粗蛋白質)水準の低減により、乳生産量を維持しながら、乳牛の尿及びふん尿中への窒素排せつ量を有意に減少させるという温室効果ガス抑制効果を示した。
研究分担長田隆
田中正仁
協力分担関係北海道大学
北海道立総合研究機構
石川県畜産総合センタ−
新潟大学農学部
千葉県畜産総合研究センター
熊本県畜産研究所
酪農学園大学
東北大学農学部
(株)住友化学
(株)味の素
予算区分技会交付金研究 委託プロ[国産飼料プロ] 委託プロ[気候変動対策プロ] 技会・その他 農水省・その他 文科省・その他 その他
業績(1)人工消化による赤米および紫黒米の抗酸化能評価と種雌豚への短期給与が酸化ストレス指標に及ぼす影響
(2)育成前期乳牛の生理および窒素・エネルギー代謝に及ぼす高温高湿の影響
(3)Mitigation of methane production from cattle by feeding Cashew nut shell liquid.
(4)β-Alanine enhances brain and muscle carnosine levels in broiler chicks

(5)Global Gene Expression of the Inner Cell Mass and Trophectoderm of the Bovine Blastocyst
(6)Improvement and validation of the method to determine neutral detergent ifber in feed
(7)Perspectives on Improvement of Reproduction in Cattle during Heat Stress for Sustainable Cattle Production in a Future Japan
(8)カリウムと窒素の同時制御による泌乳牛の尿量低減化
(9)アミノ酸添加低蛋白質飼料給与技術による肥育豚からの温室効果ガス排出削減
(10)ホルスタイン種育成後期牛の生理および窒素・エネルギー代謝に及ぼす高温の影響
(11)Effects of a Hot and Humid Environment on the Performance of Holstein Heifers
(12)Determination of GHG and ammonia emissions from stored dairy cattle slurry by using a floating dynamic chamber
(13)Life cycle assessment of Japanese pig farming using low-protein diet supplemented with amino acids
(14)Consequences of physiological heat shock beginning at the zygote stage on embryonic development and expression of stress response genes in cattle
(15)Importance of culture conditions during the morula-to-blastocyst period on capacity of inner cell mass cells of bovine blastocysts for establishment of self-renewing pluripotent cells
(16)Economic and environmental impacts of changes in culling parity of cows and diet composition in Japanese beef cow-calf production systems
(17)大麦の配合割合が夏季の肥育豚の枝肉成績と肉質成績に及ぼす影響
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203404
収録データベース研究課題データベース

研究課題アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat