H 高速育種等による林木の新品種の開発

H 高速育種等による林木の新品種の開発

課題番号2013023162
研究機関名森林総合研究所
研究期間2011-2015
年度2013
研究問題(4) 林木の新品種の開発と森林の生物機能の高度利用に向けた研究 
大課題(4) 林木の新品種の開発と森林の生物機能の高度利用に向けた研究
中課題H 高速育種等による林木の新品種の開発
大項目第1 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1 研究開発の推進
摘要<研究内容>
検定の進捗状況を踏まえ、概ね50品種を目標として幹重量の大きいカラマツ品種等の新品種を開発するとともに、エリートツリーの開発を推進するため、検定林データの収集、候補木の選抜、人工交配等を進める。早期選抜に用いるDNAマーカー開発に必要なスギのDNA情報及び材質データの取得を進めるとともに、材の密度の遺伝性を解明する。さらに、材の剛性に強く影響するミクロフィブリル傾角の効率的な測定手法の開発を行う。生育環境への適応性を解明するため、スギの広域での産地試験を進める。また、テリハボク及びメリアの品種開発に向け、台湾、太平洋共同体事務局(SPC)、ケニアとの共同研究に基づき試料の収集を行うとともに、DNAマーカーによってテリハボクの天然集団の遺伝変異を解明する。さらに、テリハボクの検定林において枝の数や長さに関する家系間変異を解明する。
<成果の概要と活用>
新品種の開発目標数概ね50品種を上回る56品種を開発した。エリートツリーの開発では、スギで122系統、ヒノキで50系統を開発した。林 木育種の高速化に向けた技術開発では、早期選抜に用いるDNAマーカーの開発のため、成長、材質に関連が深い器官から昨年度分と併せて 計約52万のEST(発現配列タグ)を収集し、器官別に集積したESTの統合を行い、一塩基多型(SNP)マーカーの開発に着手した。また、表 現型データとして材質データの取得を進めるとともに、材密度の遺伝性を明らかにした。さらに、ミクロフィブリル傾角について短時間で測定できる新たな方法を開発した。スギの生育環境への適応性を明らかにするため、全国から選定したスギ精英樹クローンのさし木苗一式を全国9箇所に植栽した試験地の調査を進めた。耐風性に優れたテリハボクの品種開発では、検定林において、耐風性との関連性が考えら れる枝の数や長さに関する家系間変異を見いだした。
研究分担星比呂志
予算区分委託プロ[気候変動プロ] 林野庁交付金
業績(1)Genetic improvement of wood density and radial growth in Larix kaempferi: results from a diallel mating test(カラマツの材 密度と直径成長の遺伝的改良:ダイアレル交配試験より)
(2)発現遺伝子解析による材関連遺伝子マーカー開発の可能性
(3)材質形質の育種の可能性
(4)イジュの開花習性と人工交配の試み
(5)北海道におけるカラマツ精英樹クローンの着花特性
(6)年輪形成の再開に影響を及ぼす因子
(7)カラマツ樹幹の局所冷却による早晩材移行期の形成層活動への影響
(8)長期成長モニタリング試験地のデータ解析によるスギ種苗移動の妥当性の検証
(9)林木育種高速化に向けた新たな材質評価法の開発
(10)スギ精英樹クローンにおける高さ別直径データの解析
(11)低台仕立ての採穂木を利用したマツのさし木における各種処理が根系等の形状に与える影響
(12)9年生スギの応力波伝播速度からの動的ヤング係数の推定
(13)アカマツとクロマツの抵抗性と感受性家系の植栽林分におけるマツ材線虫病流行の解析
(14)九州地域で追加選抜したマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ品種の実生抵抗性及び種子生産性の評価
(15)ゲノム解析室の紹介
(16)関東育種基本区におけるカラマツ第2世代精英樹候補木の選抜
(17)4年間のアカシア・マンギウム及びアカシア・アウリカリフォルミスの花粉発芽試験
(18)東北地方等におけるマツノザイセンチュウ抵抗性品種の開発
(19)クヌギ実生採種園の造成と実現された改良効果
(20)関西育種基本区におけるスギ雄性不稔遺伝子保有個体の探索
(21)林木育種の現場の ABC(6) 人工交配技術?ヒノキ?
(22)スギの初期成長に優れた品種を開発しました
(23)関東育種基本におけるスキ?精英樹クローン雄花着花量の評価
(24)下刈り省略とその後の除伐がスギ挿し木クローンの成長に及ぼす影響
(25)Provenance variation in height development of Albizia falcataria under three levels of spacing in East Java, Indonesia.(東部ジャワに3水準の植栽密度で植栽したアルビジアファルカタリアの樹高の産地間差)
(26)関東育種基本区におけるスギ精英樹の次世代化への展望
(27)関東育種基本区におけるスギ精英樹のさし木発根性の評価
(28)イジュの開花習性
(29)カラマツのFL系統の着花性について
(30)アカマツ挿し木発根の遺伝性
(31)関西育種基本区選抜ヒノキ精英樹のさし木苗形態特性の調査
(32)初期成長に優れた宮崎県産スギ精英樹における壮齢期以降の形質特性について
(33)主要針葉樹種における年輪構造の気候応答の遺伝的変異 -カラマツ・スギ・ヒノキ-
(34)ゲノム解析などの先端技術を駆使した新しい林木育種をめざす
(35)講座:林木育種の現場の ABC(3) クローン苗の養成技術 ?さし木?
(36)北海道におけるコンテナ苗活用による優良種苗の普及
(37)ヤナギ属2種の開花特性
(38)東北育種場における東北地方等マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業−平成24年度の実施結果−
(39)The effects of localized heating and disbudding on cambial reactivation and formation of earlywood vessels in seedlings of the deciduous ring-porous hardwood, Quercus serrata
(40)森林の炭素吸収・固定能力の向上にむけた育種からのアプローチ
(41)少花粉スキ?ミニチュア採種園の交配実態の把握と適正な種苗生産に向けたマニュアルの作成
(42)スギの温度に伴う日周性の変化
(43)地上型レーザスキャナによる森林情報のデジタルドキュメント化
(44)スギ次世代育種に向けたDNAマーカーの開発とその適用
(45)寒冷地におけるクロマツ採穂台木から発生する不定枝のサイズ
(46)近赤外スペクトルを対象形質としたスギクローンの育種価推定の検討
(47)次世代育種に向けて林木遺伝資源の視点から何を考える必要があるか?
(48)北海道育種場で進めているヤナギ属2樹種の収集とバイオマス生産に適したヤナギ品種の開発
(49)関西育種場におけるマツ材線虫病対策の取組みについて
(50)講座:林木育種の現場のABC(5)人工交配技術−スギ−
(51)平成25年度の林木育種事業の取り組みについて
(52)オノエヤナギとエゾノキヌヤナギの開花フェノロジーの種間差
(53)採種園設計プログラム「Mixed」の改良
(54)Above-Ground Phenotyping of Sugi Using Terrestrial Lidar
(55)Inheritance of wood stiffness in Cryptomeria japonica at two progeny test stands created by a diallel mating design
(56)The continuity of cell division and the esumption of xylem differentiation of new cambial derivatives after the cambial reactivation induced by localized stem heating in temperate zone trees
(57)スギ雪害抵抗性品種「出羽の雪」の成長と材質Ⅱ
(58)林木の生育環境に対する適応性評価と種苗移動の検討

(59)既存次代検定林の解析による、育種区・スギ種苗配布区域の妥当性の検証
(60)アカマツの直播およびコンテナ苗の3年間の成育特性
(61)地上型3次元レーザースキャナー計測技術を活用した検定林調査の有効性
(62)9年生スギクローンの応力波伝播速度によるヤング率の評価
(63)特定母樹を活用した新しい山作りに向けて
(64)ケニアにおける林木育種の取り組み
(65)テリハボク(Calophyllum inophyllum)の開花フェノロジーと花粉の発芽率 
(66)優良品種のコンテナ苗育成技術の開発に向けて
(67)マツ類(カラマツ・アカマツ)の着花促進技術の確立に向けた取り組み
(68)林業の過去と未来
(69)林木育種の現場の ABC(4) 実生苗の養成技術?クロマツの人工交配技術?
(70)九州育種基本区における「特定母樹」の申請
(71)第2世代のマツノザイセンチュウ抵抗性品種の新たな品種開発
(72)Pilodynを用いたヒノキの材密度の間接選抜における樹皮の影響
(73)次世代育種の改良効率を高める上で必要となる遺伝資源基盤
(74)Haplotype distribution of Myanmar teak revealed by newly-developed cpSNP markers
(75)広葉樹環孔材コナラにおける当年最初の孔圏道管形成位置
(76)花粉症とスギの林木育種
(77)優良系統の選抜
(78)クヌギ精英樹オープン家系の成長形質と材容積密度との相関反応−間接選抜効果の予測−
(79)マルチキャビティコンテナを使用したアオダモ実生苗の育成
(80)ミニ林木育種事典「次代検定林」
(81)着花促進処理によるアカマツの着花量の増加に向けた研究
(82)関西育種基本区におけるヒノキ第2世代精英樹候補木の選抜−西山大34号,西大阪局20号,西大阪局32号における実行結果−
(83)オープンラボを開催しました
(84)九州育種基本区におけるスギ第2世代精英樹候補木の選抜−九熊本第120号・126号・128号・137号における実行結果−
(85)Transcriptome sequencing and profiling of expressed genes in cambial zone and differentiating xylem of Japanese cedar (Cryptomeria japonica)
(86)森林吸収源対策に向けたエリートツリーの今後の活用について
(87)無花粉スギF2個体の特性と交雑による改良効果
(88)スギ材質形質に関するQTLマッピング
(89)林木育種における表現型計測手法の高度化
(90)成長形質を対象とした次世代育種の可能性
(91)スギにおけるミクロフィブリル傾角の樹幹内変動と応力波伝播速度・動的ヤング率との関係
(92)カラマツ樹幹の局部冷却による早晩材移行時期の形成層活動への影響
(93)不織布人工交配袋はカメムシ防除袋を兼ねるか
(94)今後のエリートツリーの活用による育種の推進
(95)植物および動物ゲノム国際学会(Plant & Animal Genome XXI)に参加して
(96)「今後の種苗供給における林木育種の課題」を組むにあたって
(97)西表熱帯林育種技術園への研修生受け入れ
(98)東北育種基本区におけるスギ第二世代精英樹候補木の選抜―平成24年度の実施結果―
(99)スギの大臣指定特定母樹が告示されました
(100)完満の指標
(101)マツノザイセンチュウに強いクロマツの品種開発を実施
(102)Selection and breeding for wood quality ?A new approach.
(材質のための選抜と育種 新しいアプローチ)

(103)マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ品種開発時の評価と実生後代における抵抗性評価の比較
(104)スギカミキリに抵抗性を有するスギの特徴−幼虫の穿孔状況及び傷害樹脂道の形成について−
(105)次世代育種のための大規模形質データおよび分子データの取得とその統合に向けて
(106)スギ若齢木における木材性質の遺伝パラメータの推定
(107)種間雑種を介在したアカエゾマツ自然集団への移入交雑の評価
(108)エゾマツにおける晩材仮道管S2層ミクロフィブリル傾角の家系間変異
(109)GA4/7を用いた若齢アカマツの着花促進処理
(110)関西育種基本区におけるスギ雪害抵抗性候補木クローンの成長特性
(111)スギ地域差検定林の15年次枯損データによる育種区分の検討
(112)「抵抗性マツと樹幹注入剤を併用した場合のマツ材線虫病に対する防除効果」−3年生クロマツ苗を用いた接種実験の結果より−
(113)九州育種基本区におけるヒノキ精英樹の炭素固定量の評価に向けた材密度と材積の育種価の評価方法の検討
(114)年輪構造の環境応答の遺伝的解析に向けた気象パラメータの検討
(115)エゾマツ種子の簡易選別と発芽率の向上
(116)選抜指数法を用いたエリートツリー候補木の選抜
(117)Present Status of Forest Tree Breeding in Japan(日本の林木育種の現状)
(118)人工交配実生後代を用いたカラマツの密度に関する遺伝性の検討
(119)優良な形質を併せ持つ雄性不稔スギの作出−雄性不稔スギリソース整備に向けて−
(120)テリハボクの枝性の家系間変異
(121)20年生次アカエゾマツ地域差検定林における実生家系の成長特性と地域区分の再検討
(122)第2世代精英樹選抜に向けた育種集団林データの解析−滋賀県内の国有林に設定されたスギ育種集団林の事例−

(123)平成25年度に開発した新品種
(124)第2世代精英樹の選抜と普及
(125)北海道育種基本区における第2世代精英樹候補木と準次代検定林からの優良木の選抜
−平成24年度の実施結果−

(126)エゾマツコンテナ苗の施肥について
(127)大きな苗木を、早く育てる−コンテナで育てたスギの育種苗−
(128)東北地方太平洋沖地震で壊滅した海岸防災林再生への取組−東北における抵抗性クロマツ種苗の供給システムの確立を目指して−

(129)第2回森林遺伝育種学会
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203482
収録データベース研究課題データベース

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