(ア)水産物の安全と消費者の信頼を確保する技術の開発

(ア)水産物の安全と消費者の信頼を確保する技術の開発

課題番号2013023182
研究機関名水産総合研究センター
研究期間2011-2015
年度2013
研究問題(2)研究開発等の重点的推進
大課題エ.水産物の安全・消費者の信頼確保と水産業の発展のための研究開発
中課題(ア)水産物の安全と消費者の信頼を確保する技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1 研究開発等
摘要 これまでに開発した魚類胚を用いる有害化学物質のバイオアッセイ法により、抗酸化物質セレノネインによるメチル水銀の解毒機構を解明し、メチル水銀の解毒はセレノネイン及び細胞内外への物質輸送に関与する膜輸送体の1種である有機陽イオン輸送体(OCTN1)を介して生じることを見いだした。また、亜セレン酸から生合成されたセレノネインによってもメチル水銀の解毒が促進されることを明らかにした。さらに、魚肉等に含まれる水銀とセレンのモル比により、魚種毎のメチル水銀のリスクを推定した。藍藻から、抗酸化能及び紫外線防護作用を有する新規マイコスポリン様アミノ酸を見いだした。
微量多元素組成分析によるヤマトシジミの国産とロシア産との判別技術及び海藻の産地判別技術、リノール酸含有量と高度不飽和脂肪酸 含有量の比較によるマダイ及びブリの天然・養殖判別技術を開発した。また、これらの成果を基に農林水産消費安全技術センターとの共同研究により実用化に向けた検討を行った。
有毒プランクトンの大量培養法を確立し、安定的な下痢性貝毒及び麻痺性貝毒の標準毒製造技術を開発した。海水懸濁物の毒組成解析に よる毒化監視手法を改良し、プランクトン監視技術を高度化した。毒魚ソウシハギが日本各地で漁獲されたため、その毒成分とされているパリトキシンの分析を平成24年度に開発した分析法により行った結果、いずれの個体からもパリトキシンは検出されなかった。ソウシハギの毒成分については更に精査する必要がある。
食中毒細菌(バルニフィカス等のビブリオ科細菌及びヒスタミン生成菌)のモニタリング手法を開発し、シメサバ加工場におけるヒスタ ミン生成菌として、ラクトバチルス属の細菌を分離した。本菌群は、シメサバ製造での重要な危害因子であることを明らかにするとともに、加工場における汚染源の特定と重要管理点を選定した。
マウスを用いた嗜好性試験により、トリメチルアミンに呈味効果があること及びアルギニンと食塩との組み合わせにより嗜好性が高まる ことを明らかにした。凍結マグロの酸素充填解凍技術を開発し、従来の解凍法と比べて変色の抑制による色調の改善だけでなく、テクスチャーの向上やドリップ量の減少など、高品質な肉質を維持する効果があることを見いだすとともに、これら品質改善メカニズムへの酸素の関与を明らかにした。また、可視・近赤外分光法を用いた非破壊分析により、魚肉スペクトル中の還元型ミオグロビン(新鮮な赤色肉の色成分)の吸収帯を同定し、この吸収帯の強度とマグロ肉の色彩値との間に相関が認められることを明らかにした。
アイゴ、イスズミ等の未利用藻食魚を有効利用するため、魚肉の主要成分である筋原繊維蛋白質の餌料効果を検討し、アカウニに与える と生殖巣の増大効果があることを明らかにした。小型魚あるいは混合魚種を食品原料とするためにゲル形成増強成分を探索し、サメ生殖腺からの抽出液を凍結乾燥したものが凍結粉砕すり身の自己分解活性及び戻り(弾力の低下)に対し阻害効果があることを明らかにした。
研究分担山下倫明
今村伸太朗
鈴木敏之
石原賢司
里見正隆
渡邊龍一
松嶋良次
長井敏
及川寛
大村裕治
村田裕子
予算区分農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 委託プロ[食の安全・動物衛生プロ] 消費・安全局[レギュラトリー・サイエンス] 農水省・その他 厚労省競争的資金
業績(1)美味しいシジミ生産技術の開発
(2)Normal 0 0 2 Certified Reference Material Program and monitoring in Japan
(3)山陰沿岸汽水域に出現したAlexandrium ostenfeldiiⅡ.藻体および二枚貝の毒成分   ○及川寛(水研セ瀬水研)・内田肇(海洋大)・ 鈴木敏之(水研セ中央水研)・坂本節子・山口峰生(水研セ瀬水研)
(4)魚味噌から分離したヒスタミン生成菌Staphylococcus epidermidis TYH1のヒスチジン脱炭酸酵素の 酵素学的性状とN末端アミノ酸配列の比較
(5)ヒスタミン生成菌のヒスタミン生成能におよぼすpHおよびNaClの影響
(6)国内沿岸で捕獲されたソウシハギにおけるパリトキシンのLC/MS/MS分析
(7)分泌膜小胞(エキソソーム)を介するメチル水銀排出経路
(8)ラン藻Nostoc sphaericumの新規マイコスポリン様アミノ酸の同定と生理活性
(9)酸素充填解凍技術の開発:凍結まぐろの肉質改善効果
(10)麻痺性貝毒分析法の高速化に関する報告書
(11)Development and validation of a quantitative LC-tandem MS assay for hexadeca-4,7,10,13-tetraenoic acid in human and mouse plasma.
(12)Origin identification method by multiple trace elemental analysis of intermuscular bones in grilled eel products produced in Japan, China, and Taiwan
(13)Experimental Investigations into Accidents of Two Japanese Fishing Vessels
(14)Gambieroxide, a novel epoxy polyether compound from thedinoflagellate Gambierdiscus toxicus GTP2 strain
(15)セレン含有抗酸化物質セレノネインによる低酸素適応機構
(16)Distribution of selenoneine in animal tissues and seafood
(17)底性渦鞭毛藻Gambierdiscus toxicus GTP2 培養株が生産する新規ポリエーテル化合物Gambieroxide の構造解析
(18)Toxins and toxic algae in Japan an overview
(19)Normal 0 0 2 Emerging toxins in Japan
(20)魚肉におけるメチル水銀の蓄積とセレンによる解毒作用
(21)ヒジキのヒ酸含量を減らす調理法
(22)酸素充填解凍技術の開発:凍結まぐろの肉質改善効果
(23)平成25年度農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 実用技術開発ステージ【実績報告書】「海苔の機能成分を生かした抗メタボリックシンドローム食品の創製」
(24)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(麻痺性貝毒)「国内法妥当性評価報告書」
(25)ノリの発育に関与する細菌の単離と作用機構の解明
(26)Origin identification method by multiple trace elemental analysis of short-neck clam produced in Japan, China, and the Republic of Korea
(27)メチル水銀のリスクと魚食のベネフィット
(28)Streptomyces abietis sp. nov., a cellulolytic bacterium isolated from soil of a pine forest
(29)オーストラリア産ムラサキイガイから検出された麻痺性貝毒について
(30)水産加工品のセレノネイン含量
(31)LC-MS/MS method of palytoxins and ciguatoxins in toxic dinoflagellates in Japan
(32)Se-containing antioxidant selenoneine in tuna blood and its roles in selenium redox metabolism and methylmercury detoxification
(33)Relationship between ATP content and gel forming ability in ground fish meat
(34)魚肉缶詰・塩干品のセレノネイン含量
(35)平成25年における貝毒発生状況と原因プランクトンの特徴
(36)麻痺性貝毒生産プランクトンの株選択及び大量培養条件の検討
(37)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(麻痺性貝毒)「マウス毒性試験、AOAC法、国内法の比較結果報告書」
(38)培養条件について
(39)色調
(40)アマノリ養殖品種の特性
(41)水産物中の脂質成分の分布・動態の解明とその応用
(42)Simultaneous effects of green tea extracts and fish oil on mercury accumulation and antioxidant defenses in methylmercury-exposed adult mice
(43)Behavior of histamine-producing bacteria in shimesaba, raw mackerel salted and marinated in vinegar during processing and storage at various temperatures.
(44)Origin identification of dried seaweed product ‘‘nori’’ by PCRRFLP analysis of Pyropia yezoensis in the internal transcribed spacer ITS-1 region
(45)動物モデルによるメチル水銀の生物影響評価:ゼブラフィッシュ胚モデル
(46)セレン含有抗酸化物質セレノネインの静脈投与によるブリ血合筋のメト化抑制
(47)麻海性貝毒簡易検出キット(PSP-ELISA)を用いた貝毒モニタリングシステムの有効性
(48)Characteristic of the lipid and fatty acid composition of the Humboldt squid
(49)Research topics on seafood safety in Japan
(50)Dinophysis fortii給餌ホタテガイにおける脂溶性貝毒の動態
(51)下痢性貝毒原因生物
(52)海洋生物毒の最新の分析法とWESTPAC地域との共同研究の展望
(53)水産物のフードチェーンアプローチ
(54)Dinophysis fortii 給餌ホタテガイにおける脂溶性貝毒の動態解析
(55) 魚醤油から分離されたチラミン生成細菌の性状
(56)各種食品加工処理がヒスタミン生成菌のヒスタミン生成能に及ぼす影響
(57)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(下痢性貝毒)「同一試料分析における試験室間比較報告書」
(58)使用品種について
(59)遊離アミノ酸含量
(60)各特性の区分化(判断基準)
(61)Selenoneine, a Novel Selenium-Containing Compound, Mediates Detoxification Mechanisms against Methylmercury Accumulation and Toxicity in Zebrafish Embryo
(62)Successful cultivation of the toxic dinoflagellate Dinophysis tripos (Dinophyceae).
(63)オートファジーによるメチル水銀解毒機構
(64)Biosynthesis and metabolism of Se-containing imidazole compound, selenoneine, in zebrafish embryo
(65)麻痺性貝毒成分の分析用標準品製造のためのGymnodinium catenatum大量培養の検討
(66)Methylmercury detoxification mechanism by the exosomal secretory pathway in zebrafish embryos
(67)チロシン脱炭酸酵素遺伝子をコードする好塩性乳酸菌由来プラスミドの構造解析
(68)非破壊で解凍魚を見分ける技術の開発動向
(69)葉長
(70)ソウシハギのパリトキシン分析
(71)美味しいシジミ生産技術の開発
(72)The risks and benefits of fish consumption
(73)微量海洋生物毒の探索,監視における分析化学の役割
(74)ラン藻Nostoc sphaericumの新規マイコスポリン様アミノ酸の同定と生理活性
(75)セレノネインの発見とその生理作用の解析に関する研究
(76)LC-MS/MS analysis of palytoxin analogues in several Ostreopsis strains and blue humphead parrotfish (Scarus ovifrons) in Japan
(77)キタムラサキウニ低温保管における生殖巣中のATP含量の変化
(78)下痢性・脂溶性貝毒のLC/MS分析におけるマトリクスの影響
(79)魚食によるセレノネインの摂取
(80)科学研究費補助金実績報告書
(81)レギュラトリーサイエンス新技術開発事業 研究実績報告書 「有毒藻類の培養による各種貝毒標準品の製造技術の確立」
(82)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(下痢性貝毒)「国内法(水研法)妥当性評価報告書」
(83)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(下痢性貝毒)「認証標準物質分析における国内法妥当性評価報告書」
(84)世界初!無菌化ノリのゲノム情報解読に成功
(85)酸素充填解凍技術の開発:凍結まぐろの肉質改善効果
(86)VIS/NIR spectroscopy for non-destructive freshness assessment of Atlantic salmon (Salmo salar L.) fillets
(87)培養法と非培養法を用いた魚醤油もろみ中の細菌叢について
(88)セレンによるメチル水銀の解毒機構
(89)Purification and properties of a histidine decarboxylase from Staphylococcus epidermidis TYH1 isolated from Japanese fish-miso
(90)トリメチルアミン(TMA)に対するマウスの嗜好性
(91) A convenient HPLC method for detection of okadaic acid analogues as 9-anthrylmethyl esters with automated sample cleanup by column switching
(92)DNA損傷応答におけるCDC48 Ser-784リン酸化によるオートファジーの誘導
(93)Detoxification of Methylmercury by Selenoneine-Mediated Exosome Secretion Pathway
(94)ゼブラフィッシュ胚におけるセレン化合物セレノネインの生合成
(95)海水試料の毒量測定による麻痺性貝毒モニタリングの検討
(96)エキソソームを介するメチル水銀排出経路
(97)ホタテガイにおけるペクテノトキシン群のin vitro変換
(98)海外のサンマ漁船と漁業の動向
(99)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(下痢性貝毒)「EU法妥当性評価報告書」
(100)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(下痢性貝毒)「同一試料分析におけるマウス毒性試験、LC-MS/MS法(EU法)、LC-MS法(国内法)の比較結果報告書」
(101)平成 25 年度有害化学物質リスク管理基礎調査事業(マウス試験法と機器分析法の比較による相関データの収集(麻痺性貝毒)「AOAC法妥当性評価報告書」
(102)貝毒監視体制の世界的な動向と日本の現状
(103)Mutations in KLHL40 are a frequent cause of severe autosomal-recessive nemaline myopathy.
(104)Microdevice for On-Site Fish Freshness Checking Based on K-Value Measurement
(105)醤油麹を添加した魚醤油もろみの発酵初期に起こるタンパク質分解について
(106)Updating the Vibrio Clades Defined by Multilocus Sequence Phylogeny: Proposal of Eight New Clades, and the Description of Vibrio tritonius sp. nov.
(107)Characteristics of lipid and fatty acid of marine gastropod Turbo cornutus
(108)トリメチルアミン(TMA)に対するマウスの嗜好性
(109)Marine toxin research and toxin monitoring system in Japan: Experiences from Japan
(110)麻痺性貝毒機器分析法の高速化に関する研究
(111)下痢性・脂溶性貝毒LC/MS/MS法によるマトリクスに依存しない一斉分析法の開発
(112)野外養殖試験における色調と呈味成分含量
(113)Staphylococcus epidermidis TYH1 のヒスチジン脱炭酸酵素の精製と酵素学的性状
(114)Identification and Determination of Selenoneine, 2-Selenyl-N α , N α , N α -Trimethyl-l-Histidine, as the Major Organic Selenium in Blood Cells in a Fish-Eating Population on Remote Japanese Islands
(115)水産物由来のセレン:セレノネインの栄養生理機能
(116)Mechanism of Deep-Sea Fish α-Actin Pressure Tolerance Investigated by Molecular Dynamics Simulations
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203502
収録データベース研究課題データベース

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