農用地の生産機能の強化技術及び保全管理技術の開発

農用地の生産機能の強化技術及び保全管理技術の開発

課題番号2013023114
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2013
研究問題(2)農業生産のための基盤的地域資源の保全管理技術の開発
大課題農用地の生産機能の強化技術及び保全管理技術の開発
中課題農用地の生産機能の強化技術及び保全管理技術の開発
大項目地域資源活用のための研究開発
中項目(2)農業生産のための基盤的地域資源の保全管理技術の開発
摘要農地からの環境負荷削減技術及び農地の排水性向上技術に関しては、a) 暗渠排水口に立ち上げ管を取り付けた硝酸態窒素流出負荷削減対策では、立ち上げ管の設置による圃場の排水性への影響は小さいこと、また、硝酸態窒素流出負荷削減効果は、地下水位上昇に伴う暗渠排水量の減少及び脱窒による水質浄化の両方に起因することを明らかにした。b) 保水力向上のための炭化物投入量推定手法を作成し、九頭 竜川下流地区管内で製造しているバーク炭を同地区内の砂質土壌に混入した場合の炭化物投入量を算定した。c) キャパシタンス土壌水分 センサは、乾燥時においても土壌の保水機能の評価が可能で、テンシオメータと同等以上の精度で効率的に畑地灌漑計画の基礎データの取得が行えることを確認した。d) 高機能型基盤整備を促進するため、山口県、兵庫県の地下水位制御システム(FOEAS)施工地区に対する調査・分析から、農業センサス集落カードの集落営農法人・個別大規模経営の有無と経営規模を「営農主体条件」の指標、地力保全基本調査の「次表土土性」を「水田条件」の指標として施工適地を判定する農地分級マップ作成手法を開発した。
耕作放棄地を草地として有効利用する技術に関しては、a) 栃木県内12か所の耕作放棄地の植生タイプは、遷移初期のオオアレチノギク優 占地、それより遷移の進んだオオアレチノギク・ススキ混生地、更に遷移の進んだススキ優占地、木本化の始まった放棄地、木本化の進行した放棄地の5つに類型化されることを明らかにした。b) 太陽光発電を活用した既存の電気牧柵機器と併用可能な家畜飲水供給技術については、電気牧柵機器に影響を及ぼすことなく、家畜の飲水が省力・軽労的に供給されることを実証し、導入マニュアルを作成した。c) 外 来植物であるメリケンカルカヤはシバ草地に適応しやすい草種であり、シバ優占草地においてメリケンカルカヤの被度が3%を超えるとシ バの優占化を阻害することを明らかにした。
耕作放棄地再生手法に関しては、a) 新潟県・島根県の耕作放棄地再生事例の調査・分析から、大規模法人経営が農地集積を目的に緩傾斜 地で耕作放棄地を再生する場合の圃場条件(圃場連担性、アクセス条件)と、小規模経営が追加所得を得るために急傾斜地の未整備田において耕作放棄地を再生する場合の加工販売条件とを組み合わせた耕作放棄地再生計画手法を開発した。b) 福祉事業所が参加する耕作放棄 地の活用状況に関する全国規模の調査結果を取りまとめ、農福連携による地域資源の利活用手法の高度化を図るとともに、実践事例調査を基にCSA(Community Supported Agriculture)による都市住民等農地保全への参加促進プロセスを明らかにした。c) 農業経営改善支援施 策の取組と農業生産基盤の整備状況の関係を分析し、灌漑施設の整備による作付品目の多様化など基盤整備後の農業生産の多角化プロセスと推進要因を解明した。d) ススキ草地の火入れ処理は、地上部のCN比を変化させることを解明し、ススキ草地の植生維持機構を明らかに した。
研究分担宮本輝仁 
中尾誠司
協力分担関係(財)農村開発企画委員会
東京農工大学
三重大学
北海道大学
根釧農業試験場
岩手大学
農業環境技術研究所
那須町共同利用模範牧場
大笹牧場
栃木県畜産酪農研究センター
予算区分技会交付金研究 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 委託プロ[気候変動プロ] 委託・その他プロ 生産局交付金研究 農水省・その他 文科省[科研費]
業績(1)A novel fractal block coding method by using new shape-based descriptor
(2)Influence of biochar incorporation on TDR-based soil water content measurements
(3)ススキ優占群落地上部の炭素と窒素の構成に及ぼす火入れと採草の影響
(4)Carbon dioxide exchange at four intensively managed grassland sites across different climate zones of Japan and the influence of manure application on ecosystem carbon and greenhouse gas budgets
(5)Expected impacts of climate change on rainfall erosivity of farmlands in Japan
(6)日本の半自然草地におけるアーバスキユラー菌根菌の多様性および動懇
(7)畑地灌漑計画基礎緒元の算定へのキャパシタンスセンサーの適用性について
(8)Community of arbuscular mycorrhizal fungi in soybean roots after cultivation with different cropping systems
(9)Seasonal carbon dynamics and the effects of manure application on carbon budget of a managed grassland in a temperate, humid region in Japan
(10)Long-term field experiment for monitoring soil carbon content in Japanese grasslands: initial data from 2010 to 2012
(11)バイオ炭混入による砂質土壌の物理性の変化―保水性・透水性・肥料成分の移動への影響について―
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203633
収録データベース研究課題データベース

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