大規模水田農業地帯における総合的雑草管理システムの構築

大規模水田農業地帯における総合的雑草管理システムの構築

県名宮城県
研究機関名宮城県古川農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H24〜26
年度2013
概要<目的>
、 本県では,問題化する雑草種が変遷かつ多様化しており,一部地域では帰化雑草のアレチウリやアサガオ類の蔓延により甚大な被害が生じている大豆圃場もある。また転作大豆においては適切な管理作業が行われずに一般雑草が繁茂している状況があり,収量・品質の低下,ひいては復元水稲作の雑草問題を引き起こしている。そこで,本研究では大規模水田農業地帯における「難防除雑草の拡大・蔓延の阻止」と「水田輪作雑草管理法の革新」を目的とし,総合的雑草管理の実現を可能とする広域的営農システムの構築を目指す。
、<成果>
、 水稲作ではイヌホタルイの多発が,麦作ではヤエムグラ,シロザの発生が目立ち,大豆作ではアメリカセンダングサ,シロザの発生が著しかった。アレチウリについて河川広域水路から水田内への侵入経路を推定した。イヌホタルイでは,水稲作付圃場で残草が確認された29筆中4筆においてALS阻害剤交差抵抗性を示す遺伝子変異を有する個体が確認された。
、 イヌホタルイでは濁水条件での処理はベンツビシクロン含有量が増えると発生本数が少なくなった。ブロモブチド剤はホタルイ2葉期となる「ノビエ2葉期」までに処理するとで安定した除草効果が得られた。クサネムに対して有効な初期剤と初中期剤の体系処理の効果は高いが深水管理と組み合わせた相乗効果は認められなかった。クログワイに対するALS阻害剤を含む中後期剤の効果は高い。
、 アレチウリに対し,土壌処理剤の効果はフルミオオキサジン及びアラクロール・リニュロン乳剤の800ml/10a処理の効果が高かった。大豆生育期の非選択性除草剤の畦間処理では,DCMU水和剤とグルホシネートP液剤の現地混用処理が最も効果が高かった。
、 帰化アサガオ類に対し,土壌処理剤ではフルミオオキサジン,DCMU水和剤の効果が高く,ベンタゾン液剤はアサガオの生育を抑える効果があった。畦間・株間及び畦間茎葉処理剤ではDCMU水和剤とグルホシネート液剤の効果が高かった。
、 チェックシートを試作し模擬調査を行いシートの改善点を確認した。診断項目やチェック項目の数値化や診断方向の絞り込みが可能となった。
、 大豆播種前の短期湛水処理により雑草の出芽が促進され,シロザ゛,オオイヌタデ゛で効果が大きかった。
、 ディスク式中耕培土機は,湿潤土壌条件下ではロータリ式中耕培土機よりも作業速度が速かった。株元まで土を寄せる効果については判然としなかった。
、 塗布処理は,イチビに対し効果が高かった。オオイヌタデは160cmを超えるような株には3回の塗布処理で効果が高かった。帰化アサガオに対して塗布箇所数,塗布回数が多いほど効果が高くなったが,同時に大豆の収量が減少した。
研究分担水田利用部
予算区分県単
業績(1)宮城県のダイズ栽培におけるベンタゾン液剤処理適期の再検討
(2)宮城県の水稲作圃場におけるALS阻害剤交差抵抗性イヌホタルイの確認
(3)Optimum Application Time of Bentazon for Control of Broadleaved Weeds in Soybean Crop in Miyagi Prefecture, Japan,
(4)宮城県の水田地帯におけるアレチウリの発生状況と大豆作圃場での発生生態
(5)宮城県におけるグリホサートカリウム塩液剤の収穫前散布が雑草防除およびダイズの収量・品質に与える影響の確認
(6)宮城県のダイズ栽培における帰化アサガオへの各種除草剤の効果の検討
(7)宮城県の農耕地周辺におけるアレチウリ(Sicyos angulatus)の分布
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030205124
収録データベース研究課題データベース

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