トマト・パプリカの効率的周年安定生産技術の確立

トマト・パプリカの効率的周年安定生産技術の確立

課題番号2013023465
研究機関名国立大学法人 千葉大学
研究期間2010-2014
年度2013
中課題トマト・パプリカの効率的周年安定生産技術の確立
摘要(1) パプリカ周年生産における高温対策
試験は千葉大学園芸学部内の太陽光利用型植物工場で行った。パプリカ‘09K14’を2013年4月4日に播種し、閉鎖型苗生産システム内で育苗した後に4月29日に鉢上げし、5月9日にロックウールスラブを培地とした栽培ベッド上に畝間180 cm、株間30 cmで定植した。培養液は園試処方を用い、季節に応じて1/2〜1単位を0.65〜2.7 L・株−1・日−1で給液した。仕立て法は2本仕立てとし、側枝は葉が3枚となるように整枝した。収穫は2〜3日に1度,全体に着色した果実を収穫した。主枝の着果は制限せず、各側枝の着果数は2果となるよう摘果した。冷房処理として,ヒートポンプ(HP)による局所冷房および細霧冷房(Mist)を用い,植物工場内の気温が32℃を上回ると起動する設定とした。冷房処理は6月24日から開始し、9月12日までとした。暖房は植物工場内の温度が18℃以下で起動する設定とし、12月9日に栽培を終えた。
その結果、高温対策としてHPによる局所冷房およびMist処理を検討したところ、生長点付近において対照よりも気温が低下していた。またその効果は、HPによる局所冷房の方が高く、Mistでは生長点付近の気温が対照よりも最大で4.6℃低下していたのに対し、HPでは最大で6.1℃低下していた。一方、生長点付近の相対湿度はMist処理が最も高く、対照と比べて最大で20%高かった。一方、冷房処理後に開花した花の花粉稔性は、HP による局所冷房およびMist 処理によって対照よりも有意に高くなり、HP では対照の1.5 倍の稔性を維持していた。 週当たりの収量は、高温期では冷房処理が対照よりも高く推移し、高温期以降も冷房処理が高く推移していた。その結果、栽培終了時の収量は冷房処理が対照よりも有意に高かった。一方、冷房処理の消費電力量はMist がHP の4%程度であることを明らかにした。

(2) 移動ベンチ式トマト1 段密植栽培システムでの周年生産
試験は、千葉大学環境健康フィールド科学センター内の太陽光利用型植物工場で行った。供試品種はトマト‘桃太郎ヨーク’を用い、閉鎖型苗生産システム内で育苗した。苗は本葉4-5枚展開時に株間10 cmで移動式NFT栽培システムに定植した。主茎は第2果房直下で摘心し、果房上部の葉を果房と逆側に誘引する玉出し整枝を行った。また、着果促進のためにトマトトーン100倍液を果房に処理した。
その結果、移動ベンチシステムの収量およびLAI の年間推移について調査し最終年度のマニュアル作成の基礎資料を得ることができた。
予算区分委託プロ[革新的低コストプロ]
業績(1)Improved light conditions at the fruit truss accelerate a harvest time and enhance an ascorbic acid concentration in a low-truss, high-density tomato production system
(2)Effect of moderate salinity stress on the sugar concentration and fruit yield in single-truss, high-density tomato production system
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030213641
収録データベース研究課題データベース

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