エコフィードの経営評価

エコフィードの経営評価

課題番号2013023592
研究機関名山形大学農学部,国立大学法人名古屋大学
研究期間2010-2014
年度2013
中課題エコフィードの経営評価
摘要1)国産飼料多給による豚肉の付加価値増大に関して、枝肉から精肉までの食肉処理の流れを調査し、仕向け・利用の実態および価格設定の考え方について、豚肉の直売を行っている国産飼料多給養豚の3経営の事例調査を実施した。そして、国産飼料を多給した豚肉の価格水準から飼料費上昇の吸収限界を明らかにした。結果は、3戸の平均で豚肉製品量は47.6kgであり、精肉向けは25.4kg、加工向けは22.2kgであった。飼料単価の上昇限界をΔPf、精肉価格の上昇額をΔPm、精肉量をV、飼料給与量をFとすると、ΔPf=(V/F)・ΔPmと表すことができる。出荷生体重を115kg、肥育開始体重を30kg、肥育期間飼料要求率を3とすると、飼料給与量は255kgとなることから、精肉のみで飼料費の変化を最終製品の価格に直接反映させると、飼料単価の10円/kg当たりの変動は、精肉販売単価10円/100gの変動となることを示した。
2)エコフィードを販売している事例から、原料と価格水準を整理し、市販の配合飼料、とうもろこしとの相対価格関係を明らかにした。調理くず、食品加工屑など逆有償の食品廃棄物系が多いものが最も低価格であり、配合飼料価格の50%以下、とうもろこしCIF価格以下の価格水準であった。食品製造副産物、パン・菓子類、麺等米麦の割合が高くなるに従って価格が高くなり、配合飼料価格の50%以上、とうもろこし購入価格とほぼ同程度の水準のものが分布していることが明らかとなった。
3)エコフィードと飼料用米の利用について、肥育ステージごとの組み合わせを実態調査から明らかにした。そこでは、肥育前期でコスト低減を目的としたエコフィードを利用し、肥育後期で飼料用米を利用するⅠ型、肥育の全期間で付加価値の増大を目的として配合内容を変えず利用するⅢ型、その中間で前期と後期でエコフィードが異なるⅡ型に整理できることを示した。そして、1)で示した定式を利用し、Ⅲ型の事例は高付加価値型の豚肉販売であるが、飼料費の上昇分を吸収できる精肉の販売価格となっていることを明らかにした。また、Ⅱ型の事例では、エコフィード利用によって、とうもろこし価格水準とぼぼ均衡する飼料単価水準を実現していること、Ⅰ型の事例では飼料用米価格がとうもろこし価格を上回る分を低価格のエコフィードが吸収し、飼料単価への影響を抑えていることを明らかにした。
予算区分委託プロ[革新的低コストプロ]
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030213765
収録データベース研究課題データベース

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