ヒト介入試験によるプロシアニジン類の脂質代謝制御作用の検証

ヒト介入試験によるプロシアニジン類の脂質代謝制御作用の検証

課題番号2013023676
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2013
年度2013
中課題ヒト介入試験によるプロシアニジン類の脂質代謝制御作用の検証
摘要健康診断において、空腹時血糖値が正常高値から糖尿病との境界領域(100〜130 mg/dL)の一般市民を公募し、リンゴポリフェノールの12週間摂取による糖・脂質代謝に与える影響をヒト試験(掛川市)において検討した。試験参加の同意が得られた131名を対照食品(プラセボ群)と試験食品(600㎎摂取群、900㎎摂取群)の三群に分け、二重盲検群間比較試験法により試験を行った。試験開始4週、8週、12週後に一般検査、血液生化学分析(血糖値、HbA1C、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪など)、血液学的検査、尿検査(蛋白質、糖など)、血中の糖尿病関連因子(C-ペプチド、TNF-α、IL-6、IL-1β、レプチン、アディポネクチン、PAI-1、MCP-1、GLP-1)、尿中抗酸化因子の測定を行った。また、血糖値抑制の効果をみるため、75g経口ブドウ糖負荷試験前、負荷後30分、2時間後の血糖値およびインスリン値を測定した。                                                                12週間の試験期間中に除外基準に抵触しなかった被験者113名について解析を行った。試験開始時の検査において、空腹時血糖値から100mg/dL未満の正常値の群(54名)と、100〜130 mg/dL未満の正常高値から軽症糖尿病の群(59名)に分け解析を行った。正常値の被検者では、リンゴポリフェノール摂取の有無にかかわらず、糖・脂質代謝に関係する測定値に有意な差は見られなかった。一方、100〜130 mg/dL未満の被検者では、糖負荷試験後30分の血糖値の上昇がリンゴポリフェノール600㎎群において有意に抑制されていた(p<0.05)。しかし、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪など脂質代謝に関連する因子については、有意な差は見られなかった。               以上のことから、りんごポリフェノールの長期摂取により血糖値上昇を抑制することが認められ、糖尿病の予防効果の可能性が示唆された。
予算区分委託プロ[新需要創出プロ]
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030213845
収録データベース研究課題データベース

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