侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化

侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化

課題番号2012020389
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題②生物機能等の農薬代替技術を組み込んだ環境保全型病害虫・雑草防除技術の開発と体系化
大課題侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化
中課題侵入病害虫等の被害リスク評価技術の開発及び診断・発生予察技術の高度化
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(5) 地域特性に応じた環境保全型農業生産システムの確立
摘要国内未侵入病害虫の経済的影響評価方法に関しては、輸入許可制度との関連を検討し、我が国と同様に輸入許可制度を採らないEUについて、その経済的評価の手順書内容を整理・検討し、背景にある疫学的な考え方を明らかにして、その考え方に基づき、病害虫の入り込み、定着・まん延の可能性の評価に必要なパラメータを系統的に整理・提示した。更に、獣医疫学の考え方も取り入れて、経済的被害のカテゴリー化を行った。
侵入防止に実効性のある診断技術の開発に関しては、刻んだ被検トウモロコシ葉を浸漬した緩衝液を試料としてLAMP法により国内未侵入であるトウモロコシ萎凋細菌病を検出する方法を開発し、PCR法よりも植物由来の反応阻害物質の影響を受けにくいことを明らかにした。
再興病害であるイネ縞葉枯病に関しては、圃場におけるヒメトビウンカの個体群動態調査及びイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率の調査から、多発要因としてのひこばえの影響について、前年秋のひこばえにおける保毒虫率と翌年春の保毒虫率の関係を明らかにし、その関係に及ぼす圃場管理の可能性を示した。
新興害虫である斑点米カメムシ類に関しては、単一圃場に設置したトラップの誘殺数から隣接圃場の防除要否も判断できることを明らかにし、アカスジカスミカメの誘殺トラップに利用可能な持続性合性フェロモン剤を企業と共同開発した。
カンキツグリーニング病に関しては、カンキツグリーニング病原細菌選択培地を開発・改良し、従来のPCR法で直接検出ができない少量の試料から2週間程度で、FISH法によって菌が目視観察でき、グリーニング病菌の遺伝子情報に基づき開発した高検出能プライマーを用いたPCRで検出可能な量まで増殖可能にした。
このほか、佐賀県と山口県でナシに発生したキジラミについて、国内未発生種で侵入害虫と目されることを明らかにし「チュウゴクナシキジラミ」として和名を提案、国内既発生種との識別法、生活史や被害の特徴を明らかにした。
研究分担大藤泰雄
宮田伸一
協力分担関係横浜植物防疫所
新潟農業総研
富山農水総技セ
山形農総セ
茨城農総セ
岩手県病害虫防除所
千葉農林総合セ
岩手農研セ
沖縄県病害虫防除技術センター
東海大
予算区分技会交付金研究 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託プロ[光応答プロ] 委託プロ[新農業展開ゲノムプロ] 委託プロ[気候変動対策プロ] 技会・その他 消費・安全局[レギュラトリー・サイエンス] 農水省・その他 文科省[科研費]
業績(1)Convenient detection of the citrus greening (huanglongbing) bacterium ‘Candidatus Liberibacter asiaticus’ by direct PCR from the midrib extract
(2)The movement protein encoded by gene 3 of rice transitory yellowing virus is associated with virus particles
(3)Cecidomyiid Galls found on Jeju Island and in Sunchon and its Vicinity, South Korea
(4)Functional Analysis of the a-1,3-Glucan Synthase Genes agsA and agsB in Aspergillus nidulans: AgsB Is the Major α-1,3-Glucan Synthase in This Fungus
(5)Effects of male age on the mating behavior of both sexes in the sorghum plant bug, Stenotus rubrovittatus (Hemiptera: Miridae)
(6)Insecticide susceptibility of Nezara viridula (Heteroptera: Pentatomidae) and three other stink bug species composing a soybean pest complex in Japan
(7)日本での発生が初めて確認されたチュウゴクナシキジラミCacopsylla chinensis (Yang & Li)
(8)Sex Pheromones of Stenotus rubrovittatus and Trigonotylus caelestialium, Two Mirid Bugs Causing Pecky Rice, and Their Application to Insect Monitoring in Japan
(9)Sensitive and robust detection of citrus greening (huanglongbing) bacterium “Candidatus Liberibacter asiaticus” by DNA amplification with new 16S rDNA-specific primers
(10)Molecular-Based Identification and Phylogeny of Oligonychus Species (Acari: Tetranychidae)
(11)Surface α-1,3-Glucan Facilitates Fungal Stealth Infection by Interfering with Innate Immunity in Plants
(12)Strong resistance against Rice grassy stunt virus is induced in transgenic rice plants expressing dsRNA of the viral genes for nucleocapsid or movement proteins as targets for RNA interference
(13)DNA-based identification of spider mites: molecular evidence for cryptic species of the genus Tetranychus (Acari: Tetranychidae)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030215004
収録データベース研究課題データベース

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