高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発

高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発

課題番号2013023044
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2013
研究問題②果樹・茶の持続的高品質安定生産技術の開発
大課題高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発
中課題高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(4) 園芸作物の高収益安定生産システムの開発 
摘要結実性・日持ち性が良い良食味完全甘ガキ品種の育成に関してはa) 良食味完全甘ガキ3系統「安芸津22号」、「安芸津24号」、「安芸津25号」の樹勢及び汚損果対策を検討し、「安芸津22号」の高接ぎ活着率は中間台木による品種間差異が大きいこと、「安芸津24号」の汚損 果は早期収穫によって軽減できることを明らかにした。良食味で裂果・汚損が少ない晩生の完全甘ガキ「安芸津25号」は、品種登録を行うこととした。b) カキの新たな交雑種子の特性調査について、903個体の実生について一次調査を行い、746個体を淘汰した。c) カキの新たな交雑種子の獲得について、20組合せの交雑から2,535粒の種子を獲得した。d) ブドウ用DNA簡易抽出法の応用とDNAマーカーによって1,962個体の甘渋性を識別し、完全甘ガキ個体を572個体獲得した。完全甘ガキ遺伝子を5つ有する個体との交雑から、833個体の種子を獲得した。
カキわい性台木の選抜に関しては、a) 変則主幹形で慣行栽培管理したわい性台(「S22」、「No.3」、「SH11」台)の「富有」は、同年性共台(対照)と比較して、各樹冠容積が66%、55%、66%に低下することを明らかにした。b) 慣行栽培したわい性台(「S22」、「No.3」、「SH11」台)の「富有」は、共台に比べて主要管理作業(整枝・せん定、摘らい、摘果、収穫)の1樹当たりの総作業時間を30〜50%短 縮できることを明らかにした。c) 「S22」台の果実重は小さく、収量が少ないこと、「No.3」台と「SH11」台の収量は共台と同程度であり、「SH11」台の収穫果は、共台に比較して着色や糖度が優れることを明らかにした。
ブドウの系統評価及び新たな交雑種子の獲得、交雑実生の特性調査に関しては、a) 「安芸津28号」、「安芸津29号」、「安芸津30号」に ついて、花穂整形、無核処理の植物成長調整剤処理法及び摘粒の基準を明らかにした。b) 大粒性、良食味、耐病性、良着色性を目標とし た交雑を行い、合計で12,887粒の交雑種子を獲得した。c) 平成23年度に獲得した交雑種子から、750個体の苗木を養成するとともに743個 体を圃場に定植した。d) 果実形質の優れる38個体を注目個体とし、867個体を淘汰した。e) 野生種、育成品種・系統のべと病抵抗性を調 査し、育成系統中に比較的強い抵抗性を示す系統を発見した。f) ブドウ黒とう病抵抗性については、接種試験後の病斑数よりも病斑面積 によって評価することが有効であると判断した。幼苗検定の結果と圃場の抵抗性程度には高い相関があること、野生ブドウと栽培品種のF1実生群において抵抗性が分離することを明らかにした。
このほか、a) 満開期の第1回ジベレリン処理時にブドウ花冠取り器を使用することによって、花かすの落下を促し、さび果の発生程度を軽減できることを明らかにした。b) 「平核無」の8倍体わい性枝変わりで有核となるカキ新品種「八秋」を品種登録出願した。
研究分担薬師寺博
協力分担関係第一包装株式会社
京都大
近畿大
山梨果試
東京大
予算区分技会交付金研究 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 委託プロ[革新的低コストプロ] 委託プロ[気候変動プロ] 委託プロ[次世代ゲノム基盤プロ] 委託・その他プロ 食料生産地域再生のための先端技術展開事業 文科省[科研費] その他
業績(1)Resistance of Vitis Germplasm to Elsinoe ampelina (de Bary) Shear Evaluated by Lesion Number and Diameter
(2)Differences in cell-wall polysaccharide degradation during softening process in two cultivars of Japanese apricot fruits
(3)ブドウ新品種'クイーンニーナ'
(4)Responses of water status and fruit quality of Japanese persimmon (Diospyros kaki) to drought stress
(5)SSR genotyping of wild grape species and grape cultivars of Vitis vinifera and V. vinifera × V. labrusca
(6)Two astringent persimmon cultivars released by NARO Institute of Fruit Tree Science, Japan
(7)Expression of FcFT1, a flowering locus t-like gene, is regulated by light and associated with inflorescence differentiation in fig (Ficus carica L.)
(8)ブドウ新品種'サンヴェルデ'
(9)ブドウ‘シャインマスカット’におけるカスリ症の発生と果皮中無機成分含有率との関係
(10)ブドウ花冠取り器によるさび果の軽減効果
(11)Comparison of fruit traits between pollination constant and non-astringent (PCNA) and non-PCNA offspring derived from two backcrosses
(12)Practical marker-assisted selection using two SCAR markers for fruit astringency type in crosses of 'Taiten' × PCNA cultivars in persimmon breeding
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030215013
収録データベース研究課題データベース

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