高品質・高付加価値で省力栽培適性に優れたカンショの開発

高品質・高付加価値で省力栽培適性に優れたカンショの開発

課題番号2014025608
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2014
研究問題(2) ブランド化に向けた高品質な農産物・食品の開発
大課題高品質・高付加価値で省力栽培適性に優れたカンショの開発
中課題高品質・高付加価値で省力栽培適性に優れたカンショの開発
大項目新需要創出のための研究開発
中項目(2) ブランド化に向けた高品質な農産物・食品の開発
摘要原料用カンショの育成に関しては、
a) 低温糊化でん粉系統「九州175号」は、鹿児島県の試験場及び現地の試験において「こなみずき」より3~5割多収であり、高い地域適応性を示すことを明らかにした。
b) 低温糊化でん粉系統「九州178号」は、「こなみずき」より収量が少ないため廃棄とした。
c) 高アントシアニンの有望系統として開発した「九州176号」と「九州180号」は、場内試験、現地試験のいずれの栽培条件下でも高い色価を示すことを確認した。
多収で直播栽培適性に優れ生産コストが削減できる原料用品種の育成に関しては、直播栽培適性を有する「九州177号」と「九系318」の収量は、標準品種「ムラサキマサリ」や挿苗栽培に向く「コガネセンガン」とほぼ同等で、「シロユタカ」を約20%上回った。醸造試験では、純アルコール収得量、官能評価ともに「九州177号」が「コガネセンガン」を上回った。
食用・加工用カンショの育成に関しては、
a) 高品質で病虫害抵抗性に優れる有望系統について、複合病虫害抵抗性を持ち、いもの外観が良い「作系41」は、地域適応性試験において鹿児島県、石川県でも「優」とする高い評価を得ており、新配付系統「関東143号」として選抜した。
b) 蒸切干加工用では「関東140号」は多収で蒸切干品質が良く有望であったことから品種化に向けて継続検討することとした。
c) イモゾウムシの食性・産卵選好性を調べることによりサツマイモの抵抗性系統を簡易に選抜できることを明らかにした。
d) 「ハイスターチ」由来のサツマイモネコブセンチュウレースSP1、SP2抵抗性遺伝子選抜が可能なDNAマーカーを開発した。
このほか、カンショ育種の効率化や高付加価値な育種素材を開発するための基盤技術として、サツマイモ二倍体近縁野生種Ipomoea trifidaのゲノム配列情報を、自殖性二倍体個体Mx23-4由来の固定系統であるMx23Hm系統を用いて解読した。
研究分担髙畑康浩
片山健二
協力分担関係(株)霧島酒造
(有)コウワ
聖徳大学
東海大学
鹿児島大学
予算区分技会交付金研究 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 委託プロ・バリューチェーン[次世代ゲノム] 技会・その他 その他
業績(1)Lアスコルビン酸処理を用いた紫サツマイモ蒸切干の色調改善
(2)サツマイモを蒸した際のマルトース生成に及ぼす塊根のβ-アミラーゼ活性およびデンプン糊化温度の影響
(3)Construction of a linkage map based on retrotransposon insertion polymorphisms in sweet potato via high-throughput sequencing
(4)サツマイモ立枯病抵抗性検定における発病程度の年次変動と抵抗性判定
(5)サツマイモ低温糊化性でん粉の迅速判別法
(6)焼酎用の主力品種「コガネセンガン」と近年育成した品種群の特性比較
(7)品質が良好で多収性の蒸切干加工用サツマイモ品種「ほしこがね」の育成
(8)Survey of genome sequences in a wild sweet potato, Ipomoea trifida (H. B. K.) G. Don.
(9)Sweet Potato Resistance to Euscepes postfasciatus (Coleoptera: Curculionidae): Larval Performance Adversely Effected by Adult’s_x000D_
Preference to Tuber for Food and Oviposition
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030217159
収録データベース研究課題データベース

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