2 低コスト・安定生産技術の開発に関する試験、(5) オホーツク重粘土壌地帯における飼料用とうもろこしの安定生産技術の確立、

2 低コスト・安定生産技術の開発に関する試験、(5) オホーツク重粘土壌地帯における飼料用とうもろこしの安定生産技術の確立、

県名北海道
研究機関名地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完   平成24年~26年
年度2014
概要 a 試験目的:オホーツク重粘土壌地帯における飼料用とうもろこしの安定生産技術を確立する。、 b 試験方法:、 (a) 生産阻害要因の解明、 現地実態調査:遠軽町を主とした遠紋地域の延べ33地点の圃場。調査項目:聞き取り(土壌・有機物・肥培管理状況、播種方法、耕種概要など)、収量性、土壌理化学性。、 (b) 安定生産技術の確立、 心土破砕・耕起法試験:平成23~25年、現地圃場1箇所、ハーフソイラを用いた心土破砕処理の有無、プラウ耕起の有無で検討。施肥適正化試験:平成24~26年、現地圃場14地点、窒素追肥の有無で検討。施肥省力化試験:平成24~26年、現地圃場4地点、緩効性窒素入り肥料の利用を検討。、 c 成績の概要:、 (a) とうもろこし乾物収量は粘土含量が高く、心土の透水係数が小さいほど低い。このような低収圃場ではち密度が大きく、粗孔隙、易有効水が少ない。また、同圃場では可給態窒素、有効態リン酸も少ない。このように、とうもろこしの生産阻害要因としては、土壌の堅密化、透水性低下等の物理的環境の不良と養分供給力の低さが考えられる。、 (b) 低収圃場では物理性不良箇所に堆肥を多量にすき込むことで、排水不良時に土壌の還元化が助長され、とうもろこし生育が悪化する事例や、多水分時の農作業により土壌を練り返す事例がみられる。また、明・暗渠の未整備、機能不全も加わり湿害の発生リスクが高い。、(c) 施肥は基肥のみ施用し、追肥をしない事例が多い。堆肥・スラリーの施用に伴う有機物由来の窒素を加えた合計窒素供給量は平均で15kg/10a程度であったが、とうもろこしの要求量に比べて明らかに少ない13kg/10a未満の事例も3割強みられ、これらの圃場では窒素不足が懸念される。、(d) これらのことから、遠紋地域の飼料用とうもろこし畑における生産阻害要因は元々の土壌特性に由来する物理性不良に加え、不適切な土壌・肥培管理に起因する部分もみられ、これらの改善が必要である。、 (e) 心土破砕および耕起は土壌水分が適切な条件で施工した場合に物理性改善効果が認められる。しかし、土壌水分が多い条件で施工した場合は改善効果がみられず、プラウ耕起ではむしろ悪化する。、(f) 窒素施肥量の適正化を図るため窒素追肥(約5kg/10a)を行うと、乾物収量および推定TDN収量は各年次の平均値で7~16%増収する。また、追肥により、すす紋病発生程度が低下する傾向がみられる。追肥の省略をねらった緩効性窒素入り肥料の全量基肥施用は、追肥に近い増収効果が得られ省力的施肥法として有効である。、(g) 安定生産に向けた改善方向として、粘土含量に対応した土壌・肥培管理法を整理した。また、明渠機能の復元と補助暗渠整備を行い、土壌水分状況に応じて土壌管理を実施した圃場では、改善前に比べて収量水準が高まり、適正施肥の組合せでさらに増収することが実証された。、、
研究分担研究部生産環境グループ
予算区分受託(民間)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030217540
収録データベース研究課題データベース

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