ウナギとアユの共存漁場の生態・環境特性調査研究

ウナギとアユの共存漁場の生態・環境特性調査研究

県名富山県
研究機関名富山県農林水産総合技術センター
課題種別試験研究課題
研究期間継H25~H29
年度2014
概要目的:ウナギおよびアユが漁業権魚種となっている庄川を調査河川とし、ウナギ稚魚・成魚分布調査、環境調査、アユ漁獲魚の耳石解析を実施した。、得られた成果:、・巨石・石および枝を用いたウナギの隠れ場所の選択試験では、親魚は石を優先的に選択した。また、ウナギは体幅(平均2.5cm)により近い狭い間隙を選択した。隠れ場所の基質に選択性はあまり無く、なるべく体幅に近い、間隙が小さい場所を選択する傾向が認められた。幼魚は成魚に比べて隠れ場所の間隙幅や基質にあまり選択性がないと推測された。、・養殖ウナギによる9回のアユ捕食試験では、3回でウナギはアユを捕食した。試験に用いたウナギの頭長と頭長比(アユ全長/ウナギ頭長)をみると、捕食されたアユはその試験区内の最小個体であり、頭長比が1.4以下の個体であった。、・神通川中流域で採集されたアユの耳石解析を比較すると、6月のアユで一番早い孵化日は11月1日、9月のアユのそれは11月29日であった。この結果から、10月以降の産卵期では遅生まれ群が主体になること並びに早生まれ群の資源量が少ないか、夏季の漁獲圧力が高いため、早生まれ群の多くが産卵期まで生き残れない可能性が高いことが示唆された。、・庄川と神通川の各月の1日の流量比の平均値は、6月では2.34と1.57、7月では5.14と1.97、8月では3.49と1.68、9月は3.97と1.60、10月では4.10と1.49および11月では3.34と1.18で、有意に庄川のそれが神通川よりも高かった。1日におけるこのような大きな流量の変動は、漁業、遊漁およびアユの成長や産卵に多大な影響を及ぼしていると考えられた。、・庄川の中田橋上流の右岸にある低水護岸に沿って流れる水域に6つの区域を設定して、生息魚類や環境を調べた。投網による調査では、アユ、サクラマス、アユカケ、カジカなど水産上重要な魚種を初め、12種が採集された。多様度指数を算出したところ、狭い水面幅の上に水深が浅く、強い流れと単調な河床の箇所や広い水面幅だが水深が浅く流れが緩く、河床の起伏が少ない箇所が低い指数を示した。また、深い水深と浅い瀬を有し、緩急の流れがある箇所が高い指数を示した。、・同区域における遊漁調査と友釣りによる漁獲調査では、深い水深および河床や水制工等に大きな石を有する箇所で友釣りの遊漁者が多く、友釣りによる釣果も多く、釣られたアユの体サイズも大きかった。、
研究分担水産研究所、内水面課
予算区分受託(JV水産庁)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030219472
収録データベース研究課題データベース

研究課題アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat