低コスト整備と水位制御による農地の生産機能強化技術の開発

低コスト整備と水位制御による農地の生産機能強化技術の開発

課題番号2015027762
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2015
研究問題①新世代水田輪作の基盤技術と低コスト生産システムの構築
大課題低コスト・高生産性水田輪作の基盤技術
中課題低コスト整備と水位制御による農地の生産機能強化技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(1) 地域の条件・資源を活かした高生産性水田・畑輪作システムの確立
摘要地下水位制御システムによる用排水管理技術の開発に関しては、
a) 全国13地区の地下水位制御システム(FOEAS)導入圃場での調査により、暗渠管埋設深(-60cm)の土壌の飽和透水係数が1×10^-5cm/sオーダーよりも低い地区では、地下灌漑による地下水位の上昇と、ダイズの収量増加などの営農効果が発揮されることを明らかに し、システムを導入する際には、暗渠管埋設層の透水性調査が不可欠であることを指摘した。
b) 地下水位制御システムの機能維持に関しては、代かき水稲栽培により、無材の弾丸暗渠は閉塞して通水性の低下が懸念される一方 、モミガラ入の弾丸暗渠は概ね保存され、通水機能は一定程度残ること、畑作の継続期間内では、弾丸暗渠と通水性は一定程度維持されることを明らかにした。
c) 穿孔暗渠(カットドレーン)に関しては、これまでの現地実証試験結果を取りまとめ、簡易暗渠又は無材補助暗渠としての排水促 進効果を確認するとともに、複数の畑作物(ダイズ、コムギ、バレイショなど)での増収効果(対照区比で概ね10%強の増)を認めた。
d) GPSを活用した新たな地表排水技術に関しては、傾斜明渠を勾配約1/1000・間隔約8mで施工したほ場において、平成26年に引き続き、表面排水量や土壌水分の点から見た排水促進効果を認めた。あわせて、傾斜明渠による表面排水促進に関わる二層式の新たな落水口を開発し、特許申請した。
e) カッティングソイラー工法の普及拡大を目的として、農家が保有する60PS級のクローラトラクタ(水田)又はホイールトラクタ( 畑)で施工可能な、営農用の有材補助暗渠施工機「カットソイラー」の現地実証試験において、排水促進による直播テンサイの出芽率向上と収量増を認めた。なお、平成28年4月より「カットソイラー」が市販化(受注生産)されることとなった。
このほか、
a) 下層土に塩分が残存している津波被災水田において、FOEASの高い排水機能を活かした管理を行うことにより、下層の塩分濃度の長期的な低下傾向を認めたほか、システムが広域で整備された場合の用水量の課題に関し、水田輪作体系下での広域用水配分検討手法などを技術参考資料として取りまとめた。
協力分担関係株式会社北海コーキ
財団法人北海道農業開発公社
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030226572
収録データベース研究課題データベース

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