中小規模水田に対応した生産性向上のための輪作システムの確立

中小規模水田に対応した生産性向上のための輪作システムの確立

課題番号2015027766
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2015
研究問題①新世代水田輪作の基盤技術と低コスト生産システムの構築
大課題地域の条件に対応した低コスト・高生産性水田輪作システムの確立と実証
中課題中小規模水田に対応した生産性向上のための輪作システムの確立
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(1) 地域の条件・資源を活かした高生産性水田・畑輪作システムの確立
摘要節水型の水稲直播とムギ、ダイズの簡易耕を利用した中小規模水田の省力輪作体系の開発に関しては、
a) 地下水位制御システムを活用したオオムギ後の水稲作において、多収性水稲品種「たちはるか」を用いて地下水位を-10cmに設定する節水型の部分耕乾田直播栽培を実施し、昨年度に引き続き750kgを上回る高収(769kg/10a)を達成した。
b) 地下水位制御システム圃場の設定水位を-30cmとしてダイズを栽培した結果を解析し、増収は認められないものの、百粒重と子実タンパク質が排水側を解放した場合に比べ同等以上に向上することを明らかにした。
c) ハダカムギ作後の水稲乾田直播栽培において埋土種子数が多い場合には、ヒメタイヌビエとクサネムの防除に3~4回の除草剤処理 が必要であるが、ヒメタイヌビエが約1,000粒/m2以下、クサネムが約200粒/m2以下の場合には、除草効果の高い剤を含む2回の除草剤 処理により防除できることを明らかにした。
d) ダイズ除草において、アサガオ類が発生していない場合、6月播及び8月播とも全面耕・部分耕の両播種においてグルホシネート液 剤の畦間・株間処理が高い除草効果を示すこと、また、晩播では土壌処理剤のみで防除が可能であることを明らかにした。
e) 農用車両の作業記録を収集するGPSデータロガーを開発するとともに、それら収集した情報と作業計画管理支援システム(PMS)の 圃場図情報に基づき、圃場別の最適作業日を自動判別するプログラムを作成した。
f) 芝生畦畔において除草ロボットによる除草を実施し、雑草畦畔に比べて作業速度が僅かに向上すること、さらに芝生畦畔では、除 草ロボットのナイロンコード刃では切断の難しいセイタカアワダチソウ等が少ないため、雑草の押倒しは見られないことを明らかにした。
g) FOEAS圃場における水稲品種「あきさかり」の乾田直播体系において、平成20年中国平均の4%減にあたる全刈り収量500kg/10aを得たが、本体系による肥料費の減少と実証法人の建物費・農機具費の実態により、平成20年統計値に対し、10a当たり労働時間は65%削 減され、60㎏当たり費用は47%削減されることを明らかにした。
h) 中山間の地下水位制御システム設置圃場において、水稲の乾田直播栽培、ダイズの部分耕播種狭畦無培土栽培、オオムギの耕起同 時播種栽培による体系(耕地利用率130%)の実証試験を行い、60kg当たり費用合計は3作物で約50%減との試算を得た。現地実証試験の成果を含め、マニュアルとして取りまとめた。
協力分担関係(農)くろぶち
スガノ農機(株)
(農)ファーム・おだ
ゾイシアンジャパン(株)
岡山大
株式会社ますやみそ
岩手農研
岩手県農産物改良種苗センター
三菱農機(株)
全農
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030226576
収録データベース研究課題データベース

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