水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成

水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成

課題番号2015027784
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2015
研究問題(2) 自給飼料基盤の拡大・強化による飼料生産性向上と効率的利用技術の開発
大課題水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成
中課題水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(2) 自給飼料基盤の拡大・強化による飼料生産性向上と効率的利用技術の開発
摘要耐湿性トウモロコシに関しては、
a) 地表根形成能QTLを導入した親系統「Na110」を開発し、これを用いた2つのF1系統は湛水処理期間の地上部乾物増加程度を指標とした耐湿性評価では6.5%、乾物総重の標準品種比による耐湿性評価では25%程度、それぞれ耐湿性が向上することを明らかにした。
b) これら2系統の地域適応性試験等の結果、「那交907号」は遺伝的背景から当初標準品種としていた「ゆめちから」に比べて絹糸抽 出期は4日遅いものの、乾物総重は高く、同熟期の品種「ゆめそだち」と比べても乾物総重が同程度で倒伏や病害も少ないことから、 平成28年度に品種登録出願することとした。
寒地・寒冷地向け高糖含量オーチャードグラスに関しては、平成26年度に完了した。
地域条件に対応した品種育成に関しては、雪腐褐色小粒菌核病菌が問題となる積雪地向けの高越冬性早生イタリアンライグラス「東北5号」を開発し、次年度に品種登録出願することとした。
革新的な飼料作物の開発に関しては、
a) フェストロリウム育種素材の開発のうち、越冬性の育種素材開発では土壌凍結地帯における越冬性で選抜を行い、4系統を作出し、開発した系統についてゲノム構成の世代間の安定性を評価した。また、高永続性の育種素材開発では、選抜した個体で多交配を行い、1系統を作出した。
b) 病虫害抵抗性DNAマーカー開発では、5つあるトウモロコシワラビー萎縮症抵抗性QTLのうち、第7染色体上にある抵抗性QTLについ て、座乗領域の範囲を狭めて選抜に利用できるDNAマーカーを開発した。
このほか、
a) 硝酸態窒素濃度は堆肥や窒素肥料を多量に施用した栽培条件において、市販品種に比べて20%以上低く、一般農業形質は市販品種 と同程度である硝酸塩中毒リスクの低減に効果的なイタリアンライグラス早生品種「LN-IR01」、「SI-14」、「JFIR-20」を種苗会社 と共同で育成した。
b) 播種適期より20日程度遅く播種した場合でも年内に出穂し、南九州では他の普及品種と同程度の乾物収量である夏播き栽培でネコ ブセンチュウの増殖を抑制するエンバク品種「スナイパー」を雪印種苗と共同で育成した。
c) 寒冷地から暖地における収量性と病害抵抗性は並であるが、消化性が大幅に改良されたトールフェスク「那系1号」を開発し、次年度に品種登録出願することとした。
d) 多収で耐倒伏性とすす紋病に優れる北海道の道央・道南向け、中生のトウモロコシ「北交88号」を開発し、次年度に品種登録出願 することとした。
e) 暖地の夏播きトウモロコシで問題となるワラビー萎縮症抵抗性で、南方さび病にも強く、耐倒伏性の「九交160号」を開発し、平成28年度に品種登録出願することとした。
協力分担関係(独)家畜改良センター
ホクレン農業協同組合連合会
雪印種苗(株)
カネコ種苗(株)
(株)カネカ
(株)タ キイ種苗
日本草地畜産種子協会
各道・県公設畜産研究セ
琉球大
(国)国際農林水産業研究センター
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030226594
収録データベース研究課題データベース

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