暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発

暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発

課題番号2015027819
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2015
研究問題①土壌生産力の総合的管理による持続的生産技術の開発
大課題資源循環を進め化学肥料施用量の削減を促進する技術の開発
中課題暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(5) 地域特性に応じた環境保全型農業生産システムの確立
摘要下層土までの養分蓄積評価法の開発に関しては、_x000D_
a) 黒ボク土では、家畜ふん堆肥やスラリーの長期多投入に由来するカリウムの下層への移動が速く、下層土に作物に吸収されやすい 交換態として蓄積することから、天地返しや深根性作物の輪作体系への導入等により、下層土に存在するカリウムの活用可能性が高まることを示した。_x000D_
b) 低地土ではカリウムの下層への移動性が比較的小さいこと、非交換態が占める割合が高く有機物施用で非交換態も増加することを 明らかにし、下層土のカリウム供給能評価は交換態に加えて非交換態を含めて行なう必要があることを認めた。_x000D_
c) 堆肥施用等、土壌管理履歴の異なる15点の土壌(黒ボク土と赤黄色土)を用いて、コマツナ、ソバ、ソルガムのポット試験を行い 、土壌中の微量要素である亜鉛の可給性評価法として、0.01モル濃度の塩化カルシウム水溶液を用いた抽出法が適していることを明らかにした。_x000D_
畑の湛水処理によって低投入養分管理を可能とする合理的水管理技術に関しては、_x000D_
a) 熊本県大菊土地改良区における地域ごとの用水量の変動や湛水する農地の実態調査などに基づき配水シミュレーションモデルを改 良し、用水量の変動予測や夏期湛水未実施農地への配水方法の提示を可能とした。_x000D_
b) 夏期湛水後のニンジン作でのリン酸3割減肥について、平成26年度までの現地実証試験などを解析し、普及技術として取りまとめた。_x000D_
c) 夏期湛水可能な条件として、農地の傾斜度は1/50以下、土壌の種類は湛水後の排水が良好な黒ボク土、地形は地下水涵養効果が期 待できる台地、畑地かんがい施設は既設あるいは整備予定地区を設定し、九州地域における夏期湛水適用ポテンシャルマップを作成した。適用可能面積は中・南九州を中心に約18千haあることを示した。_x000D_
環境負荷低減と肥効率向上を目指した有機物施用技術の開発に関しては、_x000D_
a) 独自に分離した高温性硝化細菌(T3株)の硝化能や増殖能を解明し、T3株の追跡法を開発した。菌添加により堆肥化初期において 堆肥中アンモニア態窒素濃度が低下し、硝酸態窒素濃度が増加することを確認したが、堆肥化期間全体でのアンモニアガス揮散の抑制効果は確認できなかった。_x000D_
b) 堆肥化施設脱臭装置で回収したアンモニアや尿素を添加した堆肥ペレットは、通常の堆肥ペレットと比べ、施用後のN2O発生量を大きく低減させることや、通常の堆肥ペレット施用後のN2O発生量は、春作よりも施用時の地温が高い秋作で大きいことを複数年のキャ ベツ栽培試験で確認した。_x000D_
c) コマツナ圃場栽培試験において、尿素添加堆肥ペレットは、通常の堆肥ペレットと比べて、施用後のN2O発生量を75%低減させることを明らかにした。_x000D_
d) 黒ボク土圃場において、牛鶏ふん混合堆肥ペレットや窒素付加牛ふん堆肥ペレットの施用により、リン酸施用量を4割削減しても化学肥料慣行施肥とほぼ同等のニンジン収量が得られることを確認した。_x000D_
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協力分担関係片倉コープアグリ株式会社
熊本農研セ
大分農林水産研指
鹿児島農総セ
佐賀県農業試験研究センター
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030226629
収録データベース研究課題データベース

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