家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策の確立

家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策の確立

課題番号2015027844
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2015
研究問題(7) 家畜重要疾病、人獣共通感染症等の防除のための技術の開発
大課題家畜飼養環境における有害要因リスク低減技術の開発
中課題家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策の確立
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(7) 家畜重要疾病、人獣共通感染症等の防除のための技術の開発
摘要野外における効果的な防疫対策に資するため家畜疾病の発生要因解析、リスク分析に関しては、
a) 家畜の飼養状況が異なる北海道、茨城、宮崎において農場間の人や物の移動状況を調査した結果、地域によって移動パターンが大 きく異なることを明らかにした。これらの移動データを用いて口蹄疫の伝播シミュレーションを行い、感染拡大の様相が異なることを明らかにした。
b) 平成22年の口蹄疫の流行時の防疫対策において、殺処分家畜の埋却地や埋却のための輸送道路に近接していることは発生リスクを 高めないことを明らかにした。
c) 北海道の一部地域の過去30年以上にわたるヨーネ病検査データを解析し、農場での清浄化達成後に再発する割合は乳用農場で7.9%、肉用農場で21.2%であったこと、抗原検査陽性の牛がいる農場で、追加検査で新たに感染牛が摘発される可能性が高いことを明らかにした。
d) ヨーネ病発生農場内の感染拡大に関するシミュレーションモデルを用いて、様々なサーベイランスの有効性の比較を行い、現行の サーベイランスで農場の清浄化には数十年を要することを明らかにした。
e) 開発したベンチマーキングシステム(PigINFO)を用い、PEDの臨床症状が30日以上続いた場合、非発生農場に比べて出荷頭数が減 少し、経済的被害が出ることを明らかにした。また、オーエスキー病の抗体陽性農場では、出荷頭数、分娩回数等が低く、離乳後死亡率が高いことを明らかにした。
f) アブ忌避剤を感染牛に使用した牛白血病感染農場では牛の陽転率が低いことを明らかにした。また、感染農場由来の非感染牛につ いて調査したところ、隣に感染牛がいる牛は感染しやすいため、感染牛と非感染牛を分離して飼育することが伝播防止に有効であることを明らかにした。
このほか、
a) PEDウイルス株間に共通する特徴的な遺伝子領域を抽出してウイルス株の関係を明らかにする手法を開発した。近年世界的に流行した119株の全ゲノム情報を解析した結果、各国の流行株は互いに関連し、日本への侵入が複数回にわたって起きたことを明らかにした 。
協力分担関係栃木県
統計数理研究所
茨城県
富山県
島根県
日本養豚開業獣医師協会
動物検疫所
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030226654
収録データベース研究課題データベース

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