高温登熟に対応した環境保全米の施肥管理技術の確立

高温登熟に対応した環境保全米の施肥管理技術の確立

県名宮城県
研究機関名宮城県古川農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H26~28
年度2015
概要<目的>、 高温登熟による環境保全米の品質低下を抑制するため,土壌及び施肥管理技術を中心に,「ひとめぼれ」及び「ササニシキ」の高温対策技術を確立する。、<成果>、1)LP肥料は高温処理の有無に関わらず,窒素80%溶出の時期が地温25℃温度変換日数による推定日より早かった。一方,シグモイド型のLPS肥料はいずれの区においても窒素80%溶出時期が推定日と概ね合致した。よって,LP肥料は肥料が早効きし,想定した肥料溶出パターンにならない可能性が示された。一方,LPS肥料は高温年であっても地温で推定される溶出パターンに近い肥効が得られると考えられた。、2)窒素肥効が遅効パターンになるほど籾数が少なく,穂揃期の葉色も濃くなるので,白未熟粒の発生が少なかった。また,遅効になると玄米タンパクも上昇したが,その増加量は0.4~0.8%程度であった。生育前半からの加温処理により,籾数は多くなるが,整粒歩合は高く,白未熟粒の発生も少なかった。高温が予想される場合の積極的な穂揃期追肥は,登熟期前半の葉色が低下せず白未熟粒の発生が少なかった。、 ひとめぼれでは,すべての区で適正籾数以下となり,白未熟粒比は5.9~8.0%と,適正籾数よりも多いササニシキの9.1~11.0%より低かった。有機入り一発型肥料は緩効性肥料のタイプの違いにより窒素吸収パターンが異なっていたが,両者で収量および白未熟粒比に差は見られなかった。ひとめぼれにおいて,有機入り肥料のみの施用よりも,追肥を行った区のほうが白未熟粒比が2ポイント低かったことから,前半の窒素吸収量を抑えて,適期に追肥するほうが白未熟粒の発生を低く抑えられると推察した。本年と昨年のデータから,一発型肥料の施肥量を調整することにより,収量レベルを維持しながら白未熟粒比を減少させる可能性があることが示唆された。県南のY町試験ほ水稲は,県北に比べ,籾数が同じ水準でも白未熟粒比が高いことから,高温登熟の影響を抑えるには,通常よりも籾数を低く抑える必要があると推察した。、3)耕深が浅いと籾数レベルが少なくなり,登熟歩合は高く白未熟粒も少なくなるが,収量は籾数が少ない分やや劣った。たい肥1トン/10a施用では,籾数が約4000粒/㎡増える傾向が見られ,たい肥無施用より収量が約60kg/10a増加し,整粒歩合も大差なく,10cm+たい肥の組合せが優った。
研究分担土壌肥料部
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030228058
収録データベース研究課題データベース

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