都市住民等による農業・農村の価値・魅力の発揮を支える多様な取組に関する研究

都市住民等による農業・農村の価値・魅力の発揮を支える多様な取組に関する研究

課題番号2016029267
研究機関名農林水産政策研究所
研究期間2016-2018
年度2016
研究問題農業・農村研究
大課題プロジェクト研究
中課題都市住民等による農業・農村の価値・魅力の発揮を支える多様な取組に関する研究
大項目該当なし
中項目該当なし
摘要(研究の概要)
 地域資源・環境の維持に向けて、一つは都市部等から人、資金を農業・農村へ呼び込むという視点、もう一つは農村部から都市部等に流出している人、資金を農村に環流させる、あるいは農村部で活用されていない地域資源を地域内で循環させるという視点から検討し、先駆的に行われている取組の実態を調査し、そうした取組の誘因や効果、課題を解明
(成果の概要)
 ①都市に居住しながら農林業・農山村を支援する仕組みとして、クラウドファンディング(CF)、ふるさと投資、ふるさと納税の仕組み等について、公共性・信頼性の観点から違いを明らかにするとともに、CF仲介事業者やプロジェクト実行者への聞き取り調査から、CFの成功の要因等の示唆を得た。また、1960年代以降の農村移住・定住関連の既存研究等を基に、若い世代の農山村等への移住動向、移住動機、受け入れ側の意識等の研究成果を整理した上で、自治体、受け入れ組織、移住者等に聞き取り調査を行い、地方公共団体の移住受け入れ姿勢に濃淡があり、移住・定住に結びつける組織的な体制整備が重要と確認。
 ②伝統農業に関連した認定制度(食文化創造都市、世界農業遺産GIAHS、食と農の景勝地等)の活用により、ツーリズムを含む地域全体の活性化を目指している先進的事例として、阿蘇地域の社会ネットワーク分析を実施。さらに、能登地域と鶴岡市における調査により、活性化の基礎を成す社会組織間の連携状況や各組織の役割を明らかにし、成功要因やさらなる地域活性化に向けた組織連携の在り方の検討に向けた基礎的分析を実施。また、フランスの美食ツーリズムに関する政策と実態の把握に向けて、「フランス人の美食的料理」のユネスコ無形文化遺産登録後のフォローアップシステム及び地理的表示産品と結合したツーリズム振興事例等を調査し、我が国の観光振興を考える上での知見を得た。さらに、『平成22年6次産業化総合調査』の分析集計により、観光農園、農家民宿、直売など、ツーリズムに重複する領域について、単独の事業だけではなく直売+観光農園、加工+直売など地域別に多様な経営類型が存在することを解明。
 ③地域資源の持続的活用に向けた研究として、資源利用に関わる多様な関係主体の合意形成過程の分析及び政策実施のインパクト評価分析に向け、国内の先進的な取組である北海道士幌町のバイオガスプラントを事例に、同町の酪農家、畑作農家、農協・役場職員等への調査を実施し、認知マッピング手法を用いて各利害関係者の捉えるバイオガス利用の促進・阻害要因等を解明。また、昨年度IRENAが実施した、ガーナにおける総合評価ツール適用に関するアンケート予備調査で得たデータを用いて、バイオエネルギーの持続可能性総合評価ツールの試行的適用を行い、ガーナにおけるバイオエネルギー利用の持続可能性指標に関するウェイトを算出。
(成果の活用)
・都市住民等が求める農業・農村の価値・魅力等を踏まえた都市農村交流、農村への移住・定住方策の検討に貢献。
・地域資源を活用した、ツーリズムを含む農村振興の効果的な推進方策の検討に貢献。
・地域資源の持続的活用に向けた評価ツールの開発・提供。
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030236090
収録データベース研究課題データベース

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