3 生産性・市場性の高い増養殖技術の開発 (1)秋サケ増殖に関する研究  ①増殖・管理技術の開発・改善

3 生産性・市場性の高い増養殖技術の開発 (1)秋サケ増殖に関する研究  ①増殖・管理技術の開発・改善

県名岩手県
研究機関名岩手県水産技術センター
課題種別試験研究課題
研究期間継H26~30
年度2016
概要目的:最適飼育環境、放流時期・サイズなど最適放流手法の検証を行い、得られた技術を民間ふ化場に移転することにより、秋サケ回帰尾数回復を図ること。
計画:①サケ大規模実証試験施設を利用し給餌飼料の検証試験(稚魚追跡調査、耳石温度標識、稚魚の体成分分析、遊泳力試験、飢餓耐性試験)を実施する。②先端技術展開事業により山田湾に放流された複数の試験群(稚魚)を採集し、分布状況を把握するとともに、耳石温度標識から各放流群を判別する。
成果:①H28年春に唐丹湾内でH27年度放流稚魚追跡調査を実施し標識稚魚32尾(第1群低密度区2尾、対照区1尾、第2群低密度区12尾、対照区7尾、高密度区10尾)を採捕。H28年度は給餌餌料が回帰率に及ぼす影響を調べるため、岩手県の標準的な配合飼料であるさけ稚魚用飼料DPC(以下、DPC)を対照区とし、原料がDPCとほぼ同じでエクストルーダ―で作成された、さけ稚魚用飼料EPC(以下、EPC)、及び原料がDPC、EPCと異なり、エクストルーダ―で作成されたマススーパー(以下、マス)を試験区として設定し、耳石温度標識を施した計121万尾の稚魚を放流した。餌料が稚魚に与える影響を調べるため、池出し直後及び放流直前の稚魚の体成分分析、遊泳力測定試験、飢餓耐性試験を実施した。第1群の池出し直後及び放流直前の稚魚の体成分(タンパク質、脂質)を分析した結果、明瞭な差は得られなかった。試験区毎に遊泳力を測定した結果、第1群ではDPC区が一番遅く、EPC区とマス区では明瞭な差が無かった。第2群では試験区毎に明確な差は見られなかった。センター内の巡流水槽を用いて海水中での無給餌飼育を行い、生残率を比較したところ、第1群ではマス区が最も高く、DPC区が最も低かった。②火光利用敷網調査で31尾の幼稚魚を採捕したが、耳石温度標識魚は確認できなかった。別途実施した“まき網調査”と併せて、稚魚の生残状況を解析中。織笠川における標識親魚(5年魚・平成25年級、4年魚・平成26年級)の平成28年11月下旬から29年1月上旬にかけて親魚の採捕、耳石の摘出を行った。現在、東北区水産研究所にて、標識の確認を行っている。
残された課題:①再現性の確認及びバラつきを抑制する給餌方法等の検討。遊泳力・飢餓耐性試験における測定条件(体サイズ、飼育日数等)の検討。放流後の稚魚の成長及び生残の推定。平成29年度以降の回帰親魚調査体制(魚体測定及び耳石施標確認の人員確保)の構築。②織笠川での4歳魚回帰親魚耳石温度標識からの放流群別回帰状況の把握。ふ化放流技術の改良点の現場普及。
研究分担漁業資源部
予算区分県単、受託(農水省)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030237325
収録データベース研究課題データベース

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