新資材・肥料の特性と肥効に関する試験

新資材・肥料の特性と肥効に関する試験

県名宮城県
研究機関名宮城県古川農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完H28
年度2016
概要目的:新資材・肥料の特性を把握し,水稲栽培への効果的な利用法について検討する。
成果:1)エコバージョン肥料は,鶏糞燃焼灰に由来するリン酸,カリを含んだ肥料であり,慣行化成肥料(ひとめぼれ専用特号)と同等の水稲生育,収量品質が得られ,特に鶏糞燃焼灰の含有率が高いエコ20においても同等であった。栽培前後の土壌の変化では,エコバージョン肥料を施用した区において,栽培後に可給態リン酸が慣行化成肥料区よりも減少した点について,今後確認が必要である。
2)慣行のケイ酸カルシウムより少量施用が可能な農力アップ区(ケイ酸質肥料)は無施用区に比べ,葉のケイ酸濃度が高く推移した。精玄米重は無施用区と同等であったが,白未熟粒比は低く,整粒歩合が高い傾向が見られ,品質が良化した。また,農力アップ施用によって栽培跡地土壌の可給態ケイ酸が高る傾向が見られ,施用効果を確認することができた。
3)環境保全米基準に従って追肥を行うために基肥の無機態窒素量を減らした場合,対照区(環境保全米の基準)と比べ,出穂期前の草丈,茎数が小さくなる傾向が見られた。しかし,収量構成要素では,減数分裂期に尿素追肥を行なうことで,対照区と比較し1穂籾数や千粒重が大きくなり,収量・品質は同等となった。基肥の無機態窒素量を減らし,その分の無機態窒素量を追肥に充てる体系では,有機入り一発型体系と同等の収量・品質が得られることや,生育状況に応じて適期に追肥を行えるため収量構成要素の向上につながることが明らかとなった。また,尿素追肥を水口流入する施肥法は,手散布と同等の収量・品質が得られ,環境保全米での省力的な追肥方法として有用であると考えられた。
4)エコレット055(豚ぷんたい肥入り複合肥料)の施用は,一般的な化成肥料と同等の水稲収量・品質が得られた。また,低PK肥料である本資材を灰色低地土(土壌中トルオーグリン酸10mg/100mg乾土,カリ40mg/100mg乾土水準)に施用しても,1年ないし2年程度は対照区と同程度の収量・品質であり,養分吸収量も大差なかった。
5)宮城米パワフル一発24肥料試験では,低PK緩効性肥料区のリン酸およびカリの施肥量が緩効性肥料区よりも少ないが,最高分げつ期頃(7月1日頃)の稲体リン酸濃度は0.7%を上回り,幼穂形成期頃(7月14日頃)のカリ濃度は2.4%を上回り,欠乏症状はどちらも見られなかった。また,精玄米重は,低PK緩効性肥料区が緩効性肥料区よりも低かったが,整粒歩合は緩効性肥料区より高かった。
研究分担土壌肥料部
予算区分受託
業績(1)宮城県における堆肥入り複合肥料「エコレット055」の施用が水稲生育へと及ぼす影響
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030237452
収録データベース研究課題データベース

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