ブドウ優良品種選抜と栽培技術の確立 2 ブドウ「シャインマスカット」の出荷期間延長技術の開発 (2)長期貯蔵技術の開発

ブドウ優良品種選抜と栽培技術の確立 2 ブドウ「シャインマスカット」の出荷期間延長技術の開発 (2)長期貯蔵技術の開発

県名山梨県
研究機関名山梨県果樹試験場
課題種別試験研究課題
研究期間
新H28~30
年度2016
概要1)貯蔵資材の検討
出荷最盛期の9月7日と、抑制栽培して10月26日に収穫した果実を場内の冷蔵庫(温度1℃、湿度90%)で貯蔵し、鮮度保持資材の効果を検討した。9月上旬収穫の果実では、2ヶ月後では結露防止袋やMAフィルム袋(No2)などで腐敗果や穂軸の褐変は少なく品質に優れていた。3ヶ月後(12月上旬)に各資材で腐敗がみられたが、結露フィルム区は少なく商品性はあったが、穂軸の褐変がみられた。MAフィルム袋(No2)は穂軸の褐変は少なく、食味も問題ないが腐敗がみられた。貯蔵3ヶ月には腐敗が多くなるので、貯蔵前の腐敗防止処理が必要と考えられた。
10月26日収穫の果実は、庫内温度1℃、湿度90%貯蔵では12月中旬まで鮮度保持資材を使用しなくても、保存が可能であった。ただし、庫内湿度80%では、穂軸の褐変がありフィルム袋の必要があった。また、庫内温度5℃、湿度90%貯蔵でも
12月中旬まで貯蔵が可能であった。
2) 貯蔵湿度の検討
 9月上旬に収穫した果実を、湿度90~95%の高湿度と80~85%の低湿度で貯蔵(貯蔵温度1℃)し、貯蔵後の果実品質を調査した。貯蔵3ヶ月後(12月上旬)に高湿度区は腐敗がみられたが、低湿度区は少なく抑制効果はあったが、穂軸の褐変がみられ、今後検討が必要と考えられた。
3)腐敗防止資材の効果検討
 貯蔵中の腐敗果の発生を抑制するため、降雨後に収穫(9月中旬)した果実を庫内温度1℃、湿度90~95%で貯蔵し、
腐敗防止資材の効果を検討した。供試資材の中で、貯蔵前に次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸漬処理した果実は、腐敗果の発生が少なかった。
4) 収穫時における降雨後の晴天日数が貯蔵中の腐敗に及ぼす影響
 降雨後に収穫する場合、降雨後の晴天日数と貯蔵中の腐敗果の発生について調査した。降雨があった日から、晴天1日後に収穫した果実は、貯蔵中に腐敗が多発した。晴天2日後に収穫した果実は、腐敗の発生が減少した。このことから、降雨直後の収穫は貯蔵中に腐敗が多発するため、降雨後2日以上晴天が続いた後に収穫することが重要と考えられた。
5) 収穫熟度が貯蔵性に及ぼす影響
 9月上旬に果実熟度をやや過熟(カラーチャート値4)、適熟(カラーチャート値3)、やや未熟(カラーチャート値2)
で収穫し、庫内温度1℃、湿度90%で貯蔵性を検討した。
やや過熟の果実は、貯蔵後に腐敗果や穂軸の褐変が多発したが、未熟果はいずれも発生が少なかった。ことから、貯蔵する場合は、熟度が進んだ果実の使用は避けることが必要と考えられた。
研究分担生食ブドウ栽培科
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030239751
収録データベース研究課題データベース

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