県育成オリジナル品種の栽培技術の確立1 県育成ブドウ品種の栽培技術の確立 (1)露地栽培での高品質安定生産に向けた技術の検討

県育成オリジナル品種の栽培技術の確立1 県育成ブドウ品種の栽培技術の確立 (1)露地栽培での高品質安定生産に向けた技術の検討

県名山梨県
研究機関名山梨県果樹試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H26~28
年度2016
概要1)「甲斐のくろまる」の高品質安定生産方法の検討
a 着粒安定効果の検討:房尻摘み区の着粒密度は、4.00粒/cmで、慣行区(3.82粒/cm)に比べて高まった。また早期房づくり区(3.64粒/cm)および対照区(3.69粒/cm)は共に、慣行区を下回った。しかし房尻摘み区の小果梗長は、1.28㎝と慣行区(0.93㎝)より伸長し、房の上部がまとまりにくい房形となった。摘房前の正常果房率については、両区共に概ね7割程度は超えおり、十分量の正常果房を確保できると考えられる。また果粒肥大は両区共に果粒重16g以上、果房重も600gに近い値を示した。以上の結果から、慣行どおり開花始め時に花穂長を4cmで房づくりを行い、摘粒時の果粒数は35粒程度にすると、果房重500gの果房生産が可能と考えられる。
b 密着果房生産方法の検討:GA12.5ppm処理区の小果梗長は1.15㎝、慣行区の小果梗長は1.10㎝で、小果梗長に差は見られなかった。また軸の最上部の幅長についても、両区共に差はほとんど見られなかった。なお、両区共に果粒重は17gを超え、果房重も600g程度となった。
c 落蕾の発生要因の把握(現地調査):開花期の調査では、第1花穂はいずれの園でも着生を認めた。また落蕾の発生状況についても、いずれの園においても判定は(無)であった。収穫前の良果房率(コンテナ出荷可能割合:総合評価「秀+優」)を調査した結果、本品種は5BB台に比べると101-14台の方が着粒および房形が良好になる傾向がみられた。なお、土壌、葉、花穂の成分と落蕾発生との要因については、各圃場から土壌、葉、花穂を採取し、現在、分析解析中である。
d 現地実証試験:甲府および御坂の現地園において、開花始めにフルメット5ppm処理を行った区(マニュアル区)と行わない区(対照区)で収穫時の果房調査を行った結果、開花始めにフルメット5ppm処理を行うことが、良果房率を向上させることが確認された。
e ホウ素含有肥料が「甲斐のくろまる」の着粒に及ぼす影響:
笛吹市一宮町の2園(両園ともに101-14台:2本、5BB台:2本)において、展葉5~6枚時および展葉9~10枚時にヨーヒB5 500倍を処理したところ、着粒密度に明確な差は見られなかった。果実品質については、処理により着色と糖度が上昇する傾向が見られた。
2)「甲斐ベリー3」の房形改善効果の検討
 植物調節剤による果梗伸長抑制効果について検討した。フラスター区の小果梗長は1.39cmで、慣行区(1.49cm)及び開花始めF5ppm処理区(1.63㎝)に比べて短く、房形改善の効果が認められた。果粒肥大については、いずれの処理区も果粒重20g以上で、果房重も600gを超えたことからボリューム感について問題はないと考えられる。
研究分担生食ブドウ育種科
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030239825
収録データベース研究課題データベース

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