内装用木材の含水率管理基準の開発

内装用木材の含水率管理基準の開発

県名岡山県
研究機関名岡山県農林水産総合センター森林研究所
課題種別試験研究課題
研究期間完H23~28
年度2016
概要目的:公共建築物等の室内環境と木材の平衡含水率との関係を調査し、内装材の適正仕上げ含水率の解明を行うとともに、狂い・変色等を抑制しながら使用目的に適した最適乾燥技術についても研究を行う。
成果:試験体厚さが同じ場合、吸放湿量と同様、高温湿熱と高温乾熱により処理された試験体群が低温調湿と中温調湿により処理された試験体群に比較して寸法変化率が小さく、両試験体群の間に有意差(p<0.05)が認められるものの、含水率1%あたりの平均寸法変化率には明確な差が見られなかったことから、吸放湿(含水率変化)量の差が主に影響していると推察された。そこで、吸放湿試験終了後の各種試験体を再度、吸湿過程と同じ条件(23℃、75%RH)で重量平衡状態まで調湿した際の厚さ方向の含水率分布を測定した。高温湿熱と高温乾熱により処理された試験体群が低温調湿と中温調湿により処理された試験体群に比較して、平衡含水率が低く、特に吸放湿に寄与する表層においてその傾向が顕著であった。すなわち、高温処理によって試験体表面の平衡含水率が低下し、吸放湿量が低下することにより寸法変化率が小さくなることが明らかになった。次に、厚さ15mm、10mm試験体において、高温湿熱処理の赤味の色度(a*)が低温調湿処理に比較して有意に小さい傾向が見られた。5mm厚試験体に比較し、10mm・15mm厚試験体は、目標含水率に乾燥するための高温処理時間が比較的長く、高温処理によってヒノキ特有の赤味が失われたことが示唆されるが、湿熱処理に比較し乾熱処理では赤味の変化が小さかった。以上の結果から、繊維飽和点までの天然乾燥後、高温乾熱処理によって目標仕上げ含水率へ乾燥することで、吸放湿を伴う寸法安定性が向上し、材色の変化も小さく抑えられることが示唆された。
研究分担木材加工研究室
予算区分都道府県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030241640
収録データベース研究課題データベース

研究課題アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat