食品の高品質維持のための加工・保蔵・流通技術のシステム化

食品の高品質維持のための加工・保蔵・流通技術のシステム化

課題番号2017029981
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2016-2020
年度2017
研究問題地域の雇用・所得の増大に資する6次産業化関連技術の開発
大課題(12)食品の栄養・健康機能性利用技術及び次世代加工・流通技術の開発
中課題食品の高品質維持のための加工・保蔵・流通技術のシステム化
大項目(1) 農業・農村の所得増大等に向けて、生産現場が直面する課題を速やかに解決するための研究開発
中項目(1) 農業・農村の所得増大等に向けて、生産現場が直面する課題を速やかに解決するための研究開発
摘要新たな加工・流通技術の適用による農産物・食品の高付加価値化と加工・流通工程における省エネルギー化等、農産物やその成分をそれぞれの特徴や機能に応じて有効に活用できる加工利用体系の開発を目的としており、以下の成果を得た。非熱的加工・殺菌技術体系の開発に関しては、中高圧処理と凍結解凍の複合処理による大腸菌殺菌効果を明らかにし、地域特産果実コンポートや水産物加工への高圧処理利用の可能性を示すとともに、自滅的発芽誘導殺菌法の効果を検証した。食料資源の有効活用・高品質維持に資する加工・保蔵技術の開発では、被災地農産物の加工について、岩手県で育成された低アミロース水稲品種「きらほ」の冷凍寿司等のコールドチェーンでの活用の可能性を示すとともに、宮城県内でのちぢみ雪菜チップ製造販売の事業化に向け、実生産を模した製造実証試験を実施した。国産農産物の用途拡大及び高付加価値化に資する加工・評価技術の開発では、補助材料を使用せず、基本原料だけで作製できる米粉パンを開発し、民間企業との共同研究によりホームベーカリーが製品化された。この米粉パンが膨らむ機序に微粒子型エマルションが関与することを示し、微粒子型エマルションに適用可能な界面活性測定の改良技術を開発した。この改良技術は、微粒子型エマルションの原理を様々な食品加工に利用する際、汎用性の高い評価技術としての利用が期待される。国際標準等の情報収集に基づく栽培方法の整理については、GAPで要求される「①食品安全、②労働安全、③環境保全」及び「④組織管理」の4点について研究成果を整理し、パンフレット作成のための準備が進んだ。農林水産資源の高付加価値化等に資する有効利用技術の開発では、稲わらの前処理条件を改良するとともに、乳酸生産菌の選定により、リグニン抽出副産物から効率的に乳酸発酵を行う可能性を示した。選抜した担子菌株が生産する酵素の触媒特性を解析し、ヘミセルロースやペクチンの分解酵素の生産菌として有効であることを明らかにした。本酵素の利用により、多様な繊維質資源の酵素糖化の効率化が期待される。6次産業化と農産物の輸出に資する長距離輸送・長期貯蔵システムの開発では、モモ果実輸送中の損傷度を予測するモデルを作成するとともに、シャインマスカット等ブドウの脱粒を防止する包装形態を設計した。また有機酸と界面活性剤併用によるカビ胞子殺菌効果を検証した。カットキャベツの貯蔵に伴う遺伝子発現の変化を解析し、品質変化の指標となりうる遺伝子を特定した。カットキャベツの鮮度評価や、品質保持技術の開発や品種育成での活用が期待される。リンゴ果実の写真を用いたインターネット上でのアンケート調査の結果を解析し、消費者に許容される損傷と売値との関係について検証した。想定販売価格に応じた適切な包装の設計及び、価格及び販売個数の適切な設定による許容損傷程度の制御に貢献でき、産業的な活用が期待できる。
協力分担関係企業18社(のべ数)
公設試験研究機関15機関(のべ数)
大学11機関(のべ数)
国立研究開発法人2機関(のべ数)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030244522
収録データベース研究課題データベース

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