東北地域における高温耐性と耐冷性を兼ね備えた水稲品種・育種素材の開発

東北地域における高温耐性と耐冷性を兼ね備えた水稲品種・育種素材の開発

県名宮城県
研究機関名宮城県古川農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H27~31
年度2017
概要目的:近年,東北地域では「つがるロマン」,「あきたこまち」,「ひとめぼれ」等主力品種において高温 が原因と見られる品質の低下が問題となっている。一方,地球温暖化傾向の中で気象変動が激しく なっており,年次によっては冷害が発生する危険性もある。そこで,東北地域の主力品種と比べ, 高温条件下での品質が優れ,障害型耐冷性が強く,収量・食味が同等以上の系統を選抜する。
成果:1)高温登熟耐性検定
 高温登熟耐性検定に76系統を供試した結果,19系統について判定が“強”,18系統について判定が“やや強”となった。高温登熟耐性検定結果が“強”であった19系統のうち,白未熟粒率が「ひとめぼれ」の1/2以下となった組合せは12系統であった。高温登熟耐性検定結果が“強”の系統は,系譜上に「ふさおとめ」や「みねはるか」といった高温登熟耐性の強い品種が存在している。
2)耐冷性検定
 耐冷性検定に30系統を供試した結果,耐冷性が“極強(9) ”以上となったのは21系統であった。そのうち5系統は,高温登熟耐性が“強”であり,耐冷性と高温耐性を兼ね備えた系統と考えられた。「東1688」と「東1689」の親は「奥羽415号」である。「奥羽415号」は系譜上に耐冷性に極めて優れる品種「麗江新団黒谷」があり,耐冷性の向上に寄与するQTLのqLTB-3を保有する。「東1688」と「東1689」は,qLTB-3の遺伝子型解析を行い,QTLが「奥羽415号」のホモ型で固定した個体を選抜・育成した系統である。
3)生産力検定
 1),2)で有望と判断した15系統のうち「東1645」は耐冷性と高温登熟耐性に優れ,食味の評価が特に優れることから「東北231号」を付与し,奨励品種決定調査に供試することにした。その他,「東1689」,「東1694」,「東1717」,「東1607」を除く10系統について有望系統として継続評価することにした。
研究分担作物育種部
予算区分受託
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030245862
収録データベース研究課題データベース

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