次世代の暖地型野菜・花き新品種素材の育成

次世代の暖地型野菜・花き新品種素材の育成

県名和歌山県
研究機関名和歌山県農業試験場暖地園芸センター
課題種別試験研究課題
研究期間継H28~32
年度2017
概要目的:暖地型野菜・花きについて、新たな育種法を開発し、産地の現状に対応した有用な育種素材を育成する。野菜では耐暑性を有するエンドウ、花きでは低温要求量が少ない、病気に強い、切り花形質が優れる等の形質を有するスターチスについて育種素材として有用な系統を育成する。また、地域特産花き・野菜の遺伝資源の維持・確保を実施する。
成果:①萎凋細菌病に強い品種を育成するため、萎凋細菌病に強い‘紀州ファインパール’とオリジナル品種、系統を混植して自然交配し、‘紀州ファインパール’を種子親とした1,674粒の種子を得た。
②オリジナル品種および系統間で交配し得られた種子8,640粒を7月に播種し、8月~10月に抽苔した個体の中から56個体を選抜した。
③オリジナル品種、系統間で交配した実生個体では、種子親のがく色がブルー系、紫系の個体は、8月下旬からと早期に抽苔する個体が確認できたが、種子親のがく色がピンク系の個体では、9月下旬からと抽苔時期が遅かった。また、実生個体のがく色についても、がく色がブルー系では8月下旬、紫系では9月上旬、ピンク系では9月下旬以降に抽苔が始まり、がく色によって抽苔開始時期に差があった。
④2016年に交配した実生個体のうち8月~10月までに抽苔した個体を抽苔時期別に選抜して増殖し、培養苗を得た。ブルー系では、実生時の抽苔が早いほど培養苗での抽苔が早い傾向があった。ピンク系や紫系では、実生での抽苔時期の早さと培養苗での抽苔時期の早さには顕著な関係は認められなかった。また、ピンク系では、抽苔時の葉数が多かった。
⑤2016年に交配して得られた実生個体から選抜・増殖して得たブルー系7系統、紫系8系統、ピンク系5系統を苗の低温処理をぜずに1℃加温下で栽培した。そして、年内の切り花本数が多く、切り花形質が優れる系統として、ブルー系「16B1」、「16B2ブルー」、「16B2ラベンダー」、「16B3」の4系統、紫系「16V4」、「16V5」の2系統を選抜した。
⑥25~200Gyのイオンビームを照射した‘アーリーブルー’の種子を播種して得られた131個体は、がく色が全て紫系で、花房の形質等が特異的な個体は認められなかった。
⑦‘紀州ファインラベンダー’の花穂に2.5~10Gyの線量のイオンビームを照射し、その花穂から小花を切り出し培養して増殖した61個体の中から、2.5Gyの照射個体でがく色が‘紀州ファインラベンダー’より薄い変異体が1個体得られた。
⑧耐暑性エンドウの育成では、前年度採種した「GW14」等の耐暑性を有すると思われる品種・系統と‘きしゅううすい’との交雑F1種子を播種、栽培し、世代促進を実施した。
⑨野菜の遺伝資源の維持確保については、実エンドウでは、‘矢田早生’を栽培し、約15Lの原原種子を確保した。イチゴでは、‘まりひめ’、‘さちのか’、‘紅ほっぺ’の3品種の優良苗を生産し、県イチゴ生産組合連合会に185株を配布した。
研究分担育種部
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030249669
収録データベース研究課題データベース

研究課題アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat