3 開発途上地域の地域資源等の活用と高付加価値化技術の開発

3 開発途上地域の地域資源等の活用と高付加価値化技術の開発

課題番号2018030514
研究機関名国際農林水産業研究センター
研究期間2016-2020
年度2018
研究問題研究の重点化及び推進方向
大課題3 開発途上地域の地域資源等の活用と高付加価値化技術の開発
中課題3 開発途上地域の地域資源等の活用と高付加価値化技術の開発
大項目第1 研究開発の成果最大化そ他業務質向上に関する事項
中項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
摘要中長期計画において【重要度:高】と位置づけた課題を旗艦プロジェクトとし、研究資源を重点的に投入した。本研究では、高付加価値化のポテンシャルや技術の改善余地等の観点から、「穀類とその加工食品」、「発酵食品」を主な研究対象としている。地域伝統食品の製造技術に関しては、タイで広く普及している発酵米麺カノムチンの製造工程である予備糊化の技術を利用し、保存性に優れる中間素材を試作した。また、ソバやパデークの加工・流通調査を行い、バリューチェーンの構造や加工に伴う付加価値について分析するとともに、中国におけるコメの消費動向を分析し、ジャポニカ種とインディカ種の需要構成等を明らかにした。さらに、研究ネットワークを通じて情報と技術の共有化を図るため、平成30年9月26~27日にタイ・バンコクで開催されたカセサート大学食品研究所50周年記念国際セミナーにおいて、セッション「未来の食品のためのアジアネットワーク」を運営し、カウンターパートらとともに、研究成果の紹介や分析手法の標準化等に関する議論を行った。
未利用バイオマスを活用した糖質生産技術の開発については、石垣島の堆肥から単離した嫌気性好熱アルカリ性セルロース分解菌(Herbivorax saccincola A7)の酵素複合体に関する性質を明らかにするためのゲノム解析を行い、生理学的な特徴において、近縁や同属の菌に対する実利用上の優位性を示した。また、β-グルコシダーゼを生産する好熱嫌気性細菌をスクリーニングし、生物学的同時酵素生産糖化法に適した菌を単離した。さらに、事象間の因果関係を定量化するCCM解析によってオイルパーム幹中の糖蓄積と環境要因の関係を解析し、デンプン量の消長をもたらす環境要因を抽出するとともに、効率的な糖蓄積が期待できる伐採適期を見出した。
低地水田の高度利用を図るための陸稲導入や養魚技術の開発に取り組み、稲作における土壌及び水条件と収量性との関連や水田及びため池での養魚技術に関して有用な知見を得た。とくにラオスの在来魚種を対象とした水田養魚については、種苗の放流密度や給餌が生産性に及ぼす効果を明らかにするなど、農家による自立的な養魚技術の確立に繋がる成果を得た。丘陵地農業に関しては、基幹作物である陸稲について、ラオス中南部及び北部の両地域において高い収量性を示した20系統を推奨品種候補群として選抜したほか、休閑地で得られる非木材林産物(NTFP)インベントリーの精緻化やポテンシャルマップの試作を行った。また、1年間にわたる農山村での食事調査の結果から、動物性食料によるタンパク質の充足度を定量的に把握した。
タイにおけるチーク人工林の調査結果から、チークの木材品質評価に樹幹通直性の指標が有効であり、初期植栽密度が高い区において通直な木が多い傾向にあることを見出した。また、ラオスで実施した土壌調査とチークの毎木調査に基づき、地形等の要因から土壌の理化学性を推定することに成功するとともに、地位指数(林木生長に対する土壌生産力の量的な指数)を指標としたチーク生産適地図を試作した。フタバガキについては網羅的な遺伝子発現解析と人工気象器を用いた長期間の温度操作実験によって、展葉を制御する環境要因を抽出するとともに、高付加価値化が期待できる樹種の遺伝子情報の分析を進めた。
二枚貝については、ミャンマーにおいてカキ稚貝採苗の適地選定に必要な環境データを収集・整備し、採苗の適正水深を明らかにするとともに、ハイガイ肥満度がマレーシアの漁場底質中の酸化還元電位と関連することを示し、肥満度や丸型指数が漁場適正利用の提言における評価指標として有効であることを確認した。また、ラオスの淡水エビについては成熟時期の解明及び孵化幼生飼育条件の検討を進め、フィリピンではミルクフィッシュの養殖にチキンミール及び大豆油を活用した無魚粉・低魚油飼料が適用できることを示した。さらに、タイのウシエビ混合養殖に関する普及マニュアル原版を作成した。
協力分担関係秋田県総合食品研究センター
兵庫県立大学
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
京都工芸繊維大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所
筑波大学
国立研究開発法人森林研究・整備機構
森林総合研究所
国立研究開発法人水産研究・教育機構
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
広島大学
業績(1)セルロース系バイオマスの搾汁方法及び気体燃料化方法
(2)セルロース系バイオマスの搾汁方法及び気体燃料化方法
(3)木質系バイオマスを用いた燃料製造方法
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030252498
収録データベース研究課題データベース

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