新特性シルク素材やシルクタンパク質等生体物質由来の新機能性素材の作出とその利用技術の開発

新特性シルク素材やシルクタンパク質等生体物質由来の新機能性素材の作出とその利用技術の開発

課題番号2018030467
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2016-2020
年度2018
研究問題地域資源を活用した新産業創出のための技術開発
大課題(9)農業生物の機能解明に基づいた生産性向上と産業利用のための技術開発
中課題新特性シルク素材やシルクタンパク質等生体物質由来の新機能性素材の作出とその利用技術の開発
大項目(2) 中長期的な戦略の下で着実に推進すべき研究開発
中項目③ 農山漁村に新たな産業や雇用を生み出す
摘要遺伝子組換えカイコの実用化については、青色蛍光シルクを生産する系統と超極細(高染色性)シルクを生産する系統について、農家における飼育に向けた第一種使用規程承認申請書を農林水産省に提出した。また、新たな蛍光シルクを生産する組換えカイコ2系統については、稚蚕からの隔離飼育試験のための第一種使用規程承認申請書を作成した。昨年度実現した組換えカイコの農家での商用飼育については、農家の周辺でのモニタリングを実施した結果、クワコとの交雑個体は捕獲されず、生物多様性に影響が生じていないことを確認した。生産体制強化のための新規参入者の確保については、今年度農家が新たに参入し、繭生産は昨年度の4.4倍と大幅に拡大した。包括的事業者の新たな参入を促すためのアウトリーチ活動については、大日本蚕糸会が開催した各地での説明会において、農研機構担当者が技術アドバイザーとして組換えカイコの利用促進のために飼育や繰糸についての説明を行った。改変クモ糸シルクについては、クモ糸タンパク質の繰り返し配列部分(2kb)を複数連結してカイコフィブロイン遺伝子の中に挿入した組換えカイコの産生する生糸において、強度及び伸度の向上を確認し、連結により物性を向上できる可能性を示した。未利用シルクの素材開発については、ミノムシのシルクがクモ糸を凌駕する特性を持つことを明らかにしたのに加え、採糸法の技術改良を進め、5件の特許を出願した。これらの成果については、連携企業と共同でプレスリリースを行った。また、レアアース回収能を有する組換えシルクの作製に民間企業との共同研究で成功し、特許を出願した。ウシ乳房炎治療薬の開発では、遺伝子組換えカイコによるウシ乳房炎治療薬GM-CSFについて、糖鎖構造解析の結果、複合型構造を有することを明らかにした。また、アテロコラーゲンビトリゲルを用いた高密度糸を作製し、動物実験で腹腔内術後組織癒着の軽減効果を認める成果を得たほか、コラーゲンビトリゲル関連で7件の特許出願を行うとともに4件の特許権を取得した。企業への技術移転についても、食農ビジネス推進センターのビジネスコーディネーターの協力を得て取組んでおり、企業への技術紹介を数件行なった。このほか、ネムリユスリカについてヒートショック因子HSF1が乾燥耐性を制御する重要な転写因子であることを解明し、タカサゴシロアリの腸内由来細菌からキシロース生産に役立つことが期待されるキシラナーゼを発見した。
協力分担関係20民間企業(のべ数)
群馬県蚕糸技術センター
群馬県繊維工業試験場
京都府織物・機械金属振興センター
理化学研究所
11大学
予算区分戦略的国際共同研究推進事業
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030252541
収録データベース研究課題データベース

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