食品の加工・流通段階におけるリスク低減及び信頼性確保技術の開発

食品の加工・流通段階におけるリスク低減及び信頼性確保技術の開発

課題番号2018030485
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2016-2020
年度2018
研究問題食品の安全性向上技術及び動植物防疫技術の開発
大課題(13)生産現場から食卓までの農産物・食品の安全性及び信頼性確保技術の開発
中課題食品の加工・流通段階におけるリスク低減及び信頼性確保技術の開発
大項目(1) 農業・農村の所得増大等に向けて、生産現場が直面する課題を速やかに解決するための研究開発
中項目(1) 農業・農村の所得増大等に向けて、生産現場が直面する課題を速やかに解決するための研究開発
摘要有害微生物の検出課題において、鶏肉ドリップ中のサルモネラの各種保存温度での増殖パラメータを定量PCRにより正確かつ効率的に算出する手法を構築した。本手法は特定の食中毒細菌の増殖の追跡が可能であり、実際の食品中で任意の流通温度や時間における増殖リスク予測が可能となる。また、ESRスピントラップにより、微生物培養中に発生する活性酸素を検出する手法を開発し、培地中への活性酸素消去剤の添加が、加熱損傷大腸菌の検出率を1桁回復させることを見出した。黒糖製造の最終工程直前にアスパラギナーゼ処理をすることにより、アクリルアミドの生成が90%低減できた。本成果の導入を黒糖製造事業者に提案している。デオキシニバレノール(DON)産生菌の毒素産生調節因子を解析し、DON産生を活性化するポリアミン類のターゲットとなる代謝経路を特定するとともに、抗生物質のラパマイシンによるこの経路の阻害とDON産生抑制を確認した。本成果は、将来的に赤かび病に感染してもDONを蓄積しない麦類の育種や麦類のDON蓄積を防ぐ農薬開発等に資することができる。食品に混入するコバエ類について、同定に好適な領域をミトコンドリアDNAの中から見出し、リアルタイムPCR法で検出する迅速な識別手法を開発した。同手法により、ホクベイコメクイゴミムシダマシや精米輸出の検疫対象害虫であるカツオブシ類の同定技術の開発にも成功し、食品への害虫混入防止や輸出促進に資する害虫モニタリングへの応用を目指し、対象害虫種の拡充を継続している。加工食品の原料・原産地表示の義務化を受け、複数原料からなる加工品の産地判別技術が求められている。カボチャ調理品から抽出した繊維質の炭素と酸素の安定同位体比は、副原料の影響を受けにくく、カボチャの原産地に特徴的な安定同位体比が確認されたことから、これを利用した産地判別の手順を作成し、FAMIC等での検査に向け準備を進めた。さらに、GM作物検査を効率化するスクリーニング法の提供を目指し、LAMP法と核酸クロマトを組みあわせた簡易迅速、低コストなGM検査法の実施手順を開発した。本手法は、PCR装置等の特殊な装置やDNA精製の複雑な操作を用いることなく、試料調製から判定までを約1時間で完了できることから、さまざまな現場での普及が見込まれる。さらに、行政課題である牛生肝臓の放射線殺菌に関して、主要病原菌の大腸菌O157、サルモネラの5桁低減条件を確立し、リスク管理機関に対して規格・基準策定の議論の科学的根拠を提示することが可能となった。食品工場や玄米貯蔵施設での主要害虫であるノシメマダラメイガ及びコクゾウムシの行動習性を利用したトラップによる大量捕獲とモニタリングを組み込んだ、衛生管理手法「5S+One」の啓発パンフレットを作成して普及に努めるとともに、より実用的なモニタリング手順を提示するための現場実証試験を開始した。デジタルPCRにより、コメやダイズの異品種の混合率を定量する新規検査手法を開発し、FAMIC等での検査に向け準備を進めた。また、GM作物の混入率判定のために開発し、国内で公定法化したグループ試験法に関して、ISO規格原案を作成し提案を行い、国際規格化のための活動を推進した。
協力分担関係19民間企業
8公設試験機関
国立医薬品食品研究所
高崎量子応用研究所
12大学
予算区分食料生産地域再生のための先端技術展開事業
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030252559
収録データベース研究課題データベース

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