里山資源の多用途化と循環利用技術の開発

里山資源の多用途化と循環利用技術の開発

県名山形県
研究機関名山形県森林研究研修センター
課題種別試験研究課題
研究期間新H30~R2
年度2018
概要目的:山形県の森林面積のうち約7割は広葉樹であるため、今後はスギ等の人工林だけでなくナラを主体とする里山林の利活用も検討していく必要がある。しかし、県内における里山資源の利用・流通状況は不明確であり、活用が期待される用途が把握できていない現状にある。そこで、薪、きのこ原木、炭を生産する企業や個人等に聞き取り調査を行い、年間の生産量と取引価格を明らかにした。加えて、東北地方における近年のきのこ原木の需要量を調べた。
成果:①用途別に年間の生産量を聞き取り、単位を材積に換算して比較した結果、薪の生産量が278.5m3と最も多く、次いできのこ原木が135.2m3であり、炭は黒炭22.9m3、白炭28.9m3であった。広葉樹用材の需要は自然志向な消費者に限られ、木工用途は年間数十m3程度の利用に留まるため、利用量の多い薪およびきのこ原木は里山資源を活用しやすい用途である。②3種の用途別に取引価格を聞き取り、それぞれの単位を材積変換したところ、最も高額なのは白炭の36,152円/m3であり、黒炭が24,601円/m3であった。きのこ原木は22,303円/m3であり、薪は12,700円/m3であった。参考値として聞取りしたきのこ原木の生産コストは15,090円/m3であり、9,637円/m3の薪に比べて5,453円/m3高かった。ただし、両者の取引価格には9,603円の差があることから、きのこ原木の方が1立方メートルあたりの利益は4,150円多かった。③林野庁の統計資料を用いて、近県のきのこ原木の供給希望量を調べた結果、山形県を含む東北4県の合計は1558.2m3であった。最も多かったのは岩手県の811.3m3であり、次いで福島県が665.5m3の供給を希望していた。薪と比較して利益が見込めるきのこ原木は、近県の需要も高いことから、里山資源の活用が期待できる用途である。
研究分担森林資源利用部
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030254123
収録データベース研究課題データベース

研究課題アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat