最近発生の高病原性鳥インフルエンザの家禽への伝播要因
- レコードナンバー
- 814955
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00011607
- NACSIS書誌ID
- AN0007252X
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 伊藤 壽啓
- 誌名
- 鶏病研究会報
- 別誌名
- Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases ; 鶏病研究会報
- 発行元
- 鶏病研究会
- 巻号ページ
- 47巻,増刊号,p.23-30(2011-09)
- ISSN
- 0285709X
- 全文表示
- PDF(592KB)
- 抄録
- 2010年から2011年の冬季に、わが国でH5N1ウイルス感染による高病原性鳥インフルエンザの発生が24事例報告された。それらの発生要因を明らかにするべく、農林水産省に、専門家による疫学調査チームが編成され、直ちに発生農場およびその周辺環境の現地調査、農場管理者等を対象とした聞き取り調査ならびに遺伝子解析を含む分離ウイルスの性状検査等が実施された。その結果、発生農場から分離されたウイルスはいずれも互いに近縁(相同率99%以上)で、2010年の春にモンゴルでオオハクチョウから分離されたウイルスや今回韓国で流行していたウイルスと近縁であることが明らかとなった。また、海外の発生地域と農場を直接結ぶ人や物の動きを示唆する事実は認められなかったことから、冬の渡り鳥によってウイルスが日本に持ち込まれた可能性が高いと考えられた。さらに現地調査では発生農場の中に野鳥や野生動物の侵入防止対策に一部不備な点が認められるところがあった。したがって今回の発生例のほとんどは、他の発生農場からの伝播によってウイルスが侵入したのではなく、直接野外環境のウイルスが農場に侵入したものと推察された。
- 引用文献数
- 5
- 登録日
- 2012年12月3日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib