水田の捕食性天敵類に与える農薬の影響

レコードナンバー
775022
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00012290
NACSIS書誌ID
AN10395398
本文言語
ja
著者名
小山 淳 ; 城所 隆 ; 小野 亨
誌名
宮城県古川農業試験場研究報告
別誌名
宮城古川農試報 ; Bull. Miyagi Furukawa Agric. Exp. Stn.
発行元
宮城県古川農業試験場
巻号ページ
5号,p.31-42(2005-03)
ISSN
09172904
全文表示
PDF(858KB)
抄録
水田および水田周辺の土着の捕食性天敵類にできるだけ影響の少ない農薬や防除法を組み合わせることはIPMを推進するうえで、また、生態系を保全するという観点からも重要である。そのため、農薬の使用が与える影響を水田の捕食性天敵類の代表種としてニホンアマガエル、クモ類ならびにアカネ属トンボ類を選び調査した。フィプロニル粒剤、イミダクロプリド粒剤の育苗箱施用ならびにシクロプロトリンパック剤の水面施用による初期害虫防除は、水田内のクモ類ならびにアカネ属トンボ類幼虫密度を低下させることが明らかになった。一方、殺虫剤を側条施用することで、その影響は緩和された。クモ類とアカネ属トンボ幼虫密度は、除草剤で雑草を防除した場合に比べ、機械除草で低下する傾向が見られた。また、初期害虫防除や機械除草の実施によりクモ類の密度が低下した場合、登熟期間におけるツマグロヨコバイの増加率が高まった。水田内のニホンアマガエルに対しては、魚毒性B類の成分含有率が高い一部の除草剤が強い影響を示した。水田内の土着の捕食性天敵類であるニホンアマガエル、クモ類ならびにアカネ属トンボ類を保護するためには、初期害虫防除を行わないか、魚毒性の強い成分を多く含む水面施用剤を使用しないことが必要であると考えられた。
引用文献数
16
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI ; AGROLib