いもち病菌によるイタリアンライグラス立枯症の発生に関する研究
- レコードナンバー
- 692387
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00016115
- NACSIS書誌ID
- AN00243553
- 論文サブタイトル
- 生態の解明と抵抗性育種のための検定法の開発
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 角田 佳則 ; 福原 宏行 ; 井上 興 ; 鍛治原 寛 ; 水野 和彦 ; 藤原 健
- 誌名
- 山口県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Yamaguchi Agricultural Experiment Station
- 別誌名
- 山口農試研報 ; Bull. Yamagushi Agric. Expt. Stn
- 発行元
- 山口県農業試験場
- 巻号ページ
- 54号,p.29-36(2003-03)
- ISSN
- 03889327
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- PDF(1176KB)
- 抄録
- 1.圃場でのイタリアンライグラスの立枯症の発生は、播種後10-14日で確認できた。また、葉いもちの発生は、病斑の形成で確認できるまでには概ね20日以上を要した。2.播種1か月後の立枯株率は、気温との相関が高かった。中でも播種4日後から10日間の最低気温との相関が高く、「ミナミアオバ」では、相関係数r=0.727であった。3.立枯症の発生は、最低気温及び平均気温が上昇するほど発病が増加するが、最高気温が30℃以上になると減少した。このことは、いもち病菌の伸長速度と傾向が一致した。4.立枯株から検出される糸状菌の中で、いもち病菌の検出率は、圃場での立枯症発生率と最も相関が高かった。5.葉いもちの発生は、平均気温20℃以下で減少し、それ以降の時期に播種すると立枯症も葉の病斑形成もほとんど認められなかった。6.いもち病菌による立枯症抵抗性の検定は、試験管内幼苗検定で可能であった。本法では、接種する胞子の濃度は高い方が、接種時期は早いほど発病しやすい。実用的には、すべての種子が発芽する播種4日後に、10(4)個/mlの胞子懸濁液を1試験管当たり1ml滴下するのが最適であった。本法を用いれば、生育期に接種する現行法に比べ、検定期間を約40日短縮できた。7.イタリアンライグラスのいもち病菌に対する感受性は、接種時期によって異なる場合があり、立枯症に対する抵抗性は現行法では確認できないため、育種を目的とする場合には、立枯症の検定と葉いもちの検定を併用する必要がある。8.現在の国内市販品種や山口農試保存の海外品種の中には、葉いもち病菌による立枯症に対し、強い抵抗性を有する品種は認められなかった。9.イタリアンライグラスいもち病に対し、予防効果の高い薬剤は、トリシクラゾールゾル、フェリムゾン・フサライドフロアブルであった。また、治療効果の高い薬剤はフェリムゾン・フサライドフロアブルであった。これらの薬剤は、イタリアンライグラス冠さび病の発生に影響が少なく薬害も認められなかった。
- 引用文献数
- 6
- 登録日
- 2011年3月5日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib