主成分分析を用いたムササビ(Petaurista leucogenys)の音声タイプの分類

レコードナンバー
938170
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20005635
NACSIS書誌ID
AN00164184
論文タイトル(英)
Call classification of the Japanese giant flying squirrel (Petaurista leucogenys) using principal component analysis
本文言語
en
著者名
寺田 知功 ; 和久 大介 ; 小泉 京香 ; 新村 春仁 ; 安岡 亜美 ; 工藤 光平 ; 小川 博
誌名
東京農業大学農学集報
別誌名
東京農業大学農學集報 ; 農学集報 ; 東農大農学集報 ; 東京農大農学集報 ; Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku ; Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture
発行元
東京農業大学
巻号ページ
66巻・1号,p.11-17(2021-06)
ISSN
03759202
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抄録
ムササビPetaurista leucogenysは樹上性のリス科の動物である。本種は大きな声で鳴く動物であるが,音声についての研究はあまり行われていない。先行研究では,鳴き交わしに使われる「グルル」や繁殖や警戒時に発される「キョキョ」等のいくつかの音声タイプを発することが明らかになっている。一方で,「グルル」にはサブタイプが確認されているが,その分類方法は主観的であるため,より客観的な方法での分類が求められる。そのため本研究では,東京都高尾山と神奈川県大雄山にて,プレイバック実験によってムササビの音声を効率的に録音し,鳴き交わしに使われる「グルル」と繁殖や警戒の意味を持つ「キョキョ」の2タイプについて,6つの要素(ピーク周波数,ノートの持続時間,コールバウトの持続時間,ノート間隔,パルス数,ノート数)について主成分分析を用いて客観的に音声分類を行った。プレイバックの鳴き声に対する反応と,自然に発される音声を比較したところ,「グルル」は音声に変化がなかったのに対し,「キョキョ」は音声に違いが見られ,第一主成分はパルス数とノートの持続時間,第二主成分はノートの数とコールバウトの持続時間の寄与率が高かった。「キョキョ」はプレイバックに対する鳴き返しの時と,繁殖行動時に自発的に発せられた時で分かれたことから,「キョキョ」にはサブタイプがあり,繁殖の時と警戒の時で異なる音声を発している可能性が示唆された。
引用文献数
14
登録日
2021年9月6日
収録データベース
JASI ; AGROLib